ミャンマーでM7.7地震 余震12回とサガイン断層の危うさ
ミャンマーでM7.7地震 余震12回が観測
現地時間の金曜日にミャンマーでマグニチュード7.7の地震が発生し、その後も余震が相次いでいます。ミャンマー気象水文局によると、土曜朝までに少なくとも12回の余震が観測され、マグニチュードは2.8から7.5に及ぶとされています。国際ニュースとしても注目される大規模地震であり、アジアの地震帯が抱えるリスクを改めて浮き彫りにしました。
- 本震はミャンマーでのマグニチュード7.7の地震
- 余震は少なくとも12回、マグニチュード2.8〜7.5
- 震源は活断層「サガイン断層」沿いと分析
マグニチュード7.7、その後も続く強い揺れ
ミャンマー気象水文局は土曜朝、記録された余震についてまとめを公表しました。それによると、金曜日の本震後に観測された12回の余震の規模はマグニチュード2.8〜7.5とされ、一部は本震に匹敵する強さです。
余震は通常、時間の経過とともに数も規模も減っていくとされますが、今回のように本震直後にマグニチュード7クラスの揺れが続くケースでは、被災地の不安は長期化しやすくなります。建物やインフラがすでにダメージを受けている可能性があるため、比較的小さな余震でも二次的な被害を引き起こすおそれがあるからです。
震源はサガイン断層 ビルマ弧の東端に位置
中国地震ネットワークセンター(China Earthquake Networks Center)の研究者、姜海昆(Jiang Haikun)氏は、この地震について「ミャンマーのサガイン断層沿いで発生した」と説明しています。サガイン断層は、ビルマ弧と呼ばれる構造帯の東端を画する大規模な断層です。
ビルマ弧は、アジアのプレート境界部に位置する地域で、地殻変動が激しいことが知られています。今回の地震も、こうした大規模な構造運動の一部として起きたとみられています。
インドプレートとユーラシアプレートの衝突が背景
姜氏によると、インドプレートとユーラシアプレートの激しい衝突によってリソスフェア(地球の硬い外殻)が大きく押し縮められ、その結果としてヒマラヤ造山帯が形成されました。ミャンマーを含むビルマ弧の地域は、このヒマラヤ造山帯の東側の構造的な接合部にあたり、特に地殻変形が強く、地震活動も活発なエリアだとされています。
この地域では、南北方向に延びる一連の構造帯や断層が発達しており、ヒマラヤ地震帯の中でも地震が起こりやすい場所の一つです。今回のミャンマー地震は、そうした「地震が起こりやすい構造」が、具体的な揺れとして表面化した事例だといえます。
サガイン断層の規模と活動性
サガイン断層は、全長1400キロメートルを超える巨大な断層で、年平均約20ミリメートルという速度で動いていると指摘されています。姜氏は、特に中部から北部にかけての区間で地震活動が活発だと説明しています。
長さが1000キロメートルを超えるクラスの断層が毎年少しずつ動き続けているということは、そのひずみがある程度たまると、大規模な地震として一気に放出されうることを意味します。今回のマグニチュード7.7の地震と、その後に続いた最大マグニチュード7.5の余震は、まさにそうした「ひずみ解放」の一局面と考えられます。
日本からこの地震をどう見るか
今回のミャンマー地震のニュースは、日本に住む私たちにとっても他人事ではありません。同じようにプレート境界に位置し、活断層が多数存在する日本もまた、大きな地震リスクを抱えています。
この出来事から考えたいポイントを、あえて三つに整理してみます。
- 活断層が集まる地域では、マグニチュード7を超える地震が繰り返し起こりうること
- 大きな本震の後には、場合によっては本震に近い規模の余震が発生しうること
- プレート境界に位置する国や地域は、地形や文化が違っても、共通した地震リスクを共有していること
ミャンマーでのマグニチュード7.7の地震と連続する余震は、アジア全体が同じ地球のプレート運動の上にあることを、改めて実感させる出来事です。被災地の状況を見守りつつ、日本に住む私たちも、自分の暮らしの中でできる備えや、防災への関心を少しだけ高めておきたいところです。
Reference(s):
Aftershocks rattle Myanmar following magnitude-7.7 earthquake
cgtn.com








