南アフリカでサイ100頭超が密猟 2025年序盤から続く深刻な現実
南アフリカで2025年の最初の3カ月だけでサイが100頭以上も密猟されたことが明らかになりました。多くは国立公園内で殺されており、絶滅危惧種の保護をめぐる深刻な現実があらためて浮き彫りになっています。
2025年のたった3カ月で「100頭超」
報道によれば、2025年1〜3月のわずか3カ月で、南アフリカで密猟者により100頭以上のサイが殺されました。ほとんどが国立公園内という、本来であればもっとも安全であるはずの場所での出来事です。
国際ニュースとしても、この数字は「いまもサイの密猟との闘いが続いている」ことを示しています。保護区や国立公園の整備だけでは、違法な狩りを完全には防ぎきれていない現状が見えてきます。
なぜサイの密猟は止まらないのか
サイは長年、絶滅の危機にさらされてきました。その大きな理由のひとつが、サイの角が違法市場で高値で取引されていることです。角は一部地域で装飾品や伝統的な用途に使われるとされ、その価値を狙って密猟者や犯罪組織が動いています。
また、地方の貧困や雇用の少なさなども背景にあると指摘されています。短期間で大きな現金収入が得られる密猟に、生活のために関わってしまう人がいる現実もあります。
「国立公園の中」で起きていること
今回のケースでは、殺されたサイの多くが国立公園内にいました。これは、保護区の中でも密猟者が活動できてしまうだけの隙があることを意味します。
- 広大な保護区を24時間監視することの難しさ
- 密猟者が最新の装備や情報を使って侵入してくる現実
- レンジャー(保護員)の人数や装備の不足
こうした要因が重なり、法律で守られているはずの国立公園の中でさえ、サイは安全とは言い切れない状況に置かれています。
保護のための取り組みとその限界
南アフリカを含む各地では、サイを守るためにさまざまな対策が模索されています。レンジャーの体制を強化したり、監視カメラや航空監視、ドローンなどの技術を活用したりする試みも進んでいます。
しかし、違法取引の利益が大きいかぎり、密猟は形を変えながら続く可能性があります。単に取り締まりを強化するだけでなく、需要そのものを減らし、野生動物を尊重する価値観を社会全体で共有していくことが重要だと考えられます。
ニュースを「自分ごと」にするために
南アフリカで起きているサイの密猟は、日本から見ると遠い場所の出来事のように感じられるかもしれません。しかし、グローバル経済や観光、オンラインでの買い物を通じて、私たちの暮らしもどこかでつながっています。
個人レベルでできることとして、次のような点が挙げられます。
- 野生動物由来と疑われる製品を買わない・持ち込まない
- 責任ある観光ツアーや施設を選ぶ
- 信頼できる野生動物保護団体の情報に触れ、必要に応じて支援する
- SNSで問題意識や信頼できるニュース記事をシェアし、関心の輪を広げる
2025年の最初の3カ月だけで100頭を超えるサイが密猟されたという事実は、「絶滅危惧種の保護はまだ終わっていない課題だ」ということを私たちに突きつけています。遠くのニュースをきっかけに、自分の行動や価値観を少しだけ見直してみることが、次の一歩につながるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








