ケニアでクロサイ21頭を移送 世界最大級の保護エリア構想が始動
ケニアでクロサイ21頭を移送 世界最大級の保護構想
ケニアの野生動物当局が、絶滅の危機にある東部クロサイ21頭を、ナイロビの北約250キロにあるライキピア郡のセゲラ保護区へ移送を始めました。世界最大級の連結したサイ生息地の実現を目指す国際ニュースです。
この移送作業は2025年5月24日に開始され、東部クロサイの保護と、地域コミュニティへの持続可能な利益の両立を図る大きな計画の一部とされています。
この国際ニュースは、野生動物保護やアフリカの動向を日本語で知りたい読者にとって、いま起きている環境と社会の変化を考える手がかりとなります。
ケニアでクロサイ21頭の移送がスタート
ケニアの野生動物当局は、絶滅危惧の東部クロサイ21頭を、ライキピア郡にあるセゲラ保護区へ移す作業を始めました。セゲラ保護区は、首都ナイロビから北へおよそ250キロに位置する保全エリアです。
今回の取り組みは、東部クロサイの個体群を増やしつつ、より安全な環境で繁殖させることを狙ったものです。限られた地域に集中して生息している動物を分散させることで、病気や環境変化などのリスクを減らす効果も期待されます。
狙いは「連結したサイ生息地」づくり
ケニア当局が目指しているのは、複数の保護区や生息地をつなげた、世界最大級の「連結したサイ生息地」をつくることです。
サイが自由に行き来できる広い景観を確保することで、
- 東部クロサイをはじめとする絶滅の危機にある種の保護を強化する
- 生息地を分断しない形で、長期的な保全計画を進める
- 保護活動を地域の暮らしや経済と両立させる
といった狙いがあります。
今回の移送は、その大きな構想のスタート地点といえる動きであり、今後も他のエリアとの連結が進むことで、本格的なサイの保護ネットワークが形になっていくとみられます。
地域コミュニティへの「持続可能な利益」とは
この計画では、東部クロサイの保護だけでなく、周辺の地域コミュニティに「持続可能な利益」をもたらすことも重視されています。
具体的には、
- 保護区管理や調査に携わる雇用の創出
- 自然を生かした観光など、新たな収入源の可能性
- 環境保全と両立した土地利用のモデルづくり
といった形で、サイの保護と地域の暮らしを結びつけることが考えられます。野生動物保護が一部の専門家だけの取り組みではなく、地域の人びとの生活に直結する「共有のプロジェクト」になることが期待されています。
なぜ今、この国際ニュースに注目したいのか
東部クロサイのような絶滅危惧種の保護は、ケニアだけの課題ではなく、地球規模で共有されるテーマです。今回の取り組みは、野生動物保護と地域社会の発展を両立させようとする試みとして、日本からも注目する価値があります。
私たち一人ひとりも、
- 国際ニュースを通じて、野生動物と人間社会の関係を考える
- 旅行や消費の際に、自然保護に配慮した選択肢を意識する
- 環境や生物多様性に関する情報を周囲と共有する
といった小さな行動から、地球規模の保全の流れに参加することができます。
ケニアで始まった東部クロサイの移送計画は、絶滅の危機にある野生動物を守りながら、地域の未来をどう描いていくのかという問いを、私たちに静かに投げかけています。
Reference(s):
Kenya begins translocation of black rhinos to boost conservation
cgtn.com








