フランスと海洋保護 国連海洋会議が示した持続可能な未来
リード:2025年6月にフランス・ニースで開催された第3回国連海洋会議では、海洋保護と持続可能な利用をめぐり、ホスト国フランスがどのように海と向き合うのかが世界に示されました。
ニースで開かれた第3回国連海洋会議
2025年6月9日から13日まで、フランスとコスタリカが共同で主催する第3回国連海洋会議が、フランス南部の都市ニースで開かれました。
会議のテーマは「海の保全と持続可能な利用に向けた行動の加速とあらゆる関係者の動員」。政府、企業、市民社会など、立場の異なる参加者が一堂に会し、海洋を守りながら利用するための国際協力について議論しました。
この国際ニュースは、海洋資源に依存する国や地域が多いアジアにとっても無関係ではありません。海はつながっており、ある海域での変化が、遠く離れた地域の生態系や経済にも影響を及ぼします。
ホスト国フランスが示す海洋保護の姿
開催国フランスは、会議の場を通じて、自国の豊かで多様な海洋生態系と、その保全に向けた具体的な取り組みを紹介しました。
フランスが示した焦点は大きく三つあります。
- 海のいのちを守るための海洋保全
- 資源を枯らさない持続可能な漁業
- 経済成長と環境保護の両立をめざすブルーエコノミーの発展
こうした取り組みは、単に環境にやさしいだけでなく、海に依存する地域社会のしごとや暮らしを中長期的に守るものでもあります。フランスは、海洋保護と経済発展を対立させるのではなく、両立させる方向性を打ち出していると言えます。
ブルーエコノミーという発想
会議の文脈で語られるブルーエコノミーとは、海を舞台にした経済活動を、環境への負荷を抑えながら発展させていこうとする考え方です。
たとえば次のような視点が含まれます。
- 海洋資源を取り過ぎず、回復力を損なわない範囲で利用する
- 海洋環境を汚染しない技術やビジネスモデルを広げる
- 伝統的な漁業や沿岸コミュニティの暮らしも尊重しながら新しい産業を育てる
フランスが自国の取り組みを共有することは、他の国や地域が自分たちの海洋政策や産業のあり方を見直すきっかけにもなります。
日本とアジアへの問いかけ
海に囲まれた日本や、多くの人々が海と共に暮らすアジアの国や地域にとって、今回の国連海洋会議のメッセージは重いものがあります。
- 海洋保護と経済成長をどう両立させるのか
- 漁業資源を次の世代に引き継ぐために、どのようなルールや技術が必要なのか
- 国境を越える海の問題に、国際社会としてどう向き合うのか
フランスとコスタリカが主催するこの会議は、こうした問いを世界に投げかける場ともなりました。
私たち一人ひとりにできること
国連海洋会議は各国政府や国際機関が主役に見えますが、テーマに掲げられた「あらゆる関係者」には、私たち一人ひとりも含まれています。
日常生活の中でも、次のような小さな一歩から海洋保護に関わることができます。
- 海や海洋問題に関するニュースや国際会議に関心を持ち続ける
- 魚介類を選ぶときに、資源への配慮や産地表示に目を向ける
- 使い捨てプラスチックの利用を減らすなど、海のごみを増やさない行動を意識する
フランスと海洋をめぐる今回の国際ニュースは、遠い国の出来事ではなく、自分たちの暮らしや選択ともつながる問題です。海のいのちを守り、持続可能な未来をつくるために、次にどんな行動をとるのかが問われています。
Reference(s):
France and the ocean: Protecting marine life for a sustainable future
cgtn.com








