自然と共生する未来へ:中国・山西省で見えた気候行動のヒント
国連創設80周年を迎えた2025年、気候変動と環境保護は国際ニュースの中心的なテーマになっています。中国で活動するブルキナファソ出身の若手記者が山西省を訪れ、「人と自然の共生」が次の世代の未来を守る鍵だと語ります。
国連80周年と「一つの地球」という視点
世界各地の若者が、地球の未来について発信する国際キャンペーンの中で、この記者は「人類は自然と調和して生きるべきだ」とのビジョンを共有しました。焦点となっているのは、環境保護を「選択肢」ではなく「生存の条件」として捉える視点です。
彼は、気候変動の影響は人間社会と自然環境の相互依存関係をはっきりと浮かび上がらせていると指摘します。洪水や干ばつ、異常高温といった現象は、地球全体がつながっていることを思い出させます。
フランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの言葉「地球は父祖から受け継いだものではなく、子どもたちから借りているものだ」を引用しながら、彼は「次の世代に何を残せるか」が今の私たちの判断基準になるべきだと訴えます。
山西省で見た「人と自然の共生」
記者が最近訪れたのは、中国北部に位置する山西省でした。そこで目にしたのは、人の暮らしと自然が対立するのではなく、共生しながら成り立っている風景だったといいます。
特に印象的だった場所として、河南省・山西省・河北省の境界付近にある王莽嶺山が挙げられます。標高およそ1700メートルの山々には、よく保全された生態系が広がり、多様な動植物と人間の活動がバランスを保ちながら共存している様子が見られました。
こうした光景は、「自然を守ることは私たち自身を守ることでもある」という気づきを具体的な実感として与えたといいます。
気候変動が突きつける現実と「共生」の意味
記者は、「環境を守ることは生き残るための必須条件であり、もはや先送りできない」と強調します。人間は多様な植物や動物、微生物と補い合う生態系の一部であり、そのバランスが崩れれば、人類の暮らしも成り立たなくなるからです。
人間と他の生物のあいだにある「相補的な関係」は、目に見えにくいことも多いですが、食料、水、空気、気候の安定など、日常生活の基盤を支えています。その意味で、「自然への配慮」は道徳的な善意というより、自分たちの未来への合理的な投資だとも言えます。
中国の環境保護から見えるもの
この旅を通じて記者は、中国が環境保護に向けて一定の力を注いでいることを、現場から実感したと振り返ります。王莽嶺山のように、生態系の保全と観光や地域経済の発展を両立させようとする取り組みは、その一例だと受け止めています。
彼は、中国での経験や取り組みは、他の国や地域にとっても共有される価値があると見ています。気候変動は国境を越える課題であり、どこか一つの地域だけで解決することはできません。異なる地域の試行錯誤や成功例を学び合うことが、地球規模の環境政策を前に進める上で重要になってきます。
私たち一人ひとりに求められる行動
では、この記者のメッセージを、私たちは日常の中でどう生かせるでしょうか。彼の文章から浮かび上がるのは、「小さな選択の積み重ねが、次の世代の生きる環境を左右する」という視点です。
- 無駄なエネルギーや資源を減らす暮らし方を選ぶ
- 自然環境を守る政策や企業の取り組みに関心を持つ
- 身近な自然や生態系を大切にする姿勢を共有する
- SNSなどで環境問題への関心や学びを広げる
こうした一つひとつの行動は小さく見えるかもしれませんが、「子どもたちから借りている地球」を少しでも良い状態で返すための、具体的な一歩になります。
山西省での体験を通じて語られた「人と自然の調和」というビジョンは、特定の国や地域だけのものではなく、私たち全員が共有すべき課題でもあります。国際ニュースとして語られる気候変動を、自分の日常の選択とどう結びつけていくか。その問いを、改めて考える時期に来ているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








