2025年最後のスーパームーン「コールドムーン」が世界の夜空を彩る
2025年の終わりが近づくなか、今年最後のスーパームーン「コールドムーン」が世界各地の空を照らしました。なぜこの満月が特別なのか、その仕組みと今回の特徴を整理します。
冬の始まりを告げる「コールドムーン」
コールドムーンは、北半球で一年のうち最も寒く、夜が長くなり始める時期に現れる満月に付けられた名前です。2025年のコールドムーンは、今年3回あったスーパームーンのうち3回目にして最後のものとなりました。
スーパームーンって何?
スーパームーンという言葉は広く知られるようになりましたが、天文学的にはもう少し正確な呼び方があります。
中国・北京の北京天文館で高級工程師を務める温寇(Wen Kou)氏は、スーパームーンは天文学では「近地点満月」と呼ばれると説明します。月は地球のまわりを完全な円ではなく、少し伸びた楕円(だえん)軌道で回っており、地球に最も近づく地点を「近地点」、最も遠ざかる地点を「遠地点」と呼びます。
近地点で迎える満月がスーパームーン
月が近地点付近にあるときには、遠地点付近にあるときよりも地球に近くなるため、空に浮かぶ月はわずかに大きく、明るく見えるようになります。とくに、満月のタイミングと月が近地点に近い位置にいるタイミングが重なると、いつもより大きく、丸く見える満月になります。この状態が一般に「スーパームーン」と呼ばれています。
今回のコールドムーンの特徴
今回の満月は、北京時間の午前7時14分ごろに満月の瞬間を迎え、そのおよそ12時間前に月が近地点を通過しました。この配置により、月はいつもより大きく、明るく見えました。
- 2025年に観測されたスーパームーンは全部で3回で、今回がその3回目であり最後でした。
- 満月は北京時間の午前7時14分ごろで、その約12時間前に月が近地点を通過しました。
- 今回の満月は、2025年で2番目に大きな満月とされており、最も大きな満月は11月5日に現れました。
天文学者が計算したところ、11月5日のスーパームーンと今回のコールドムーンのあいだで、地球と月の距離や月の見かけの大きさの差はごくわずかでした。そのため、肉眼ではほとんど同じ大きさ・明るさに見え、多くの人にとって違いを感じ取るのは難しかったとされています。わずかな差を見分けられるのは、よく訓練された観測者だけだという指摘もあります。
世界各地の空を照らしたスーパームーン
今回のコールドムーンは、世界各地で観測されました。満月と都市の夜景を重ねた写真や、静かな海や山の風景とともに写した映像など、さまざまな「コールドムーン」の姿が紹介されています。
SNS上でも、スマートフォンで撮影した月の写真やタイムラプス動画が多数共有され、「いつもより月が大きく見えた」「雲の切れ間からやっと撮れた」といった声が相次ぎました。こうした天文現象は、忙しい日常のなかでふと空を見上げるきっかけにもなっています。
次の満月に向けて:楽しみ方のちょっとしたコツ
「見逃してしまった」という人も、心配する必要はありません。スーパームーンでなくても、満月は十分に印象的です。次に満月やスーパームーンを楽しむための、シンプルなポイントをまとめました。
- 街明かりの少ない、空が開けた場所を選ぶと月が見やすくなります。
- 月の出の時間帯や方角を事前に調べておくと、地平線近くの大きな月を狙いやすくなります。
- スマートフォンでも、夜景モードや三脚を使うと、よりクッキリとした月が撮影しやすくなります。
- 肉眼でゆっくり眺め、月の明るさや色合いの変化を意識してみると、満月の印象が変わってきます。
2025年最後のスーパームーンとなった今回のコールドムーンは、地球と月との距離のわずかな変化が、人の目や心にどのように映るのかを静かに教えてくれる出来事でもありました。年の瀬の空を見上げながら、次に訪れる満月の夜にはどんな景色を見たいか、少しだけ思い描いてみてもよさそうです。
Reference(s):
Final supermoon of 2025: Cold moon captivates skies worldwide
cgtn.com








