ハワイ・キラウエア火山が溶岩噴泉、高さ460m—USGSが状況説明
ハワイ島のキラウエア火山が現地時間2026年1月12日(月)、空に向かって溶岩を噴き上げる“溶岩噴泉”を見せました。米地質調査所(USGS)によると、噴き上がった溶岩は最大で約1,500フィート(約460メートル)に達し、煙やガスの柱も上空約20,000フィート(約6キロ)まで上がったといいます。
今回、何が起きたのか(USGSの発表)
USGSの火山学者は、赤熱した溶岩が勢いよく噴き上がる状態を確認したとしています。こうした噴火はおよそ1日程度続く傾向がある一方で、短時間でも大気中に大量のガスを放出する可能性があると説明しています。
- 溶岩噴泉:最大約460m
- 噴煙・ガス:最大約6km
- 二酸化硫黄(SO2):最大10万トン規模を放出しうる
注目点は「火山ガス」と健康影響—“vog”とは
USGSによると、噴火で放出されうる二酸化硫黄(SO2)は、大気中で反応して“vog(ボグ)”と呼ばれる霞(火山性スモッグ)を生むことがあります。vogは視界を悪くするだけでなく、呼吸器などへの影響が出る場合もあるとされています。
もう一つの注意点:「ペレの髪」
噴火では、細い火山ガラス片である「ペレの髪(Pele’s hair)」も空中に放出されることがあります。鋭利になりやすく、皮膚や目への刺激につながる可能性があるため、風下にあたる地域では注意が必要です。
人への直接的な危険は?—「集落への差し迫った脅威はない」
今回の噴火について、USGSは現時点で人が住む地域への差し迫った危険はないとしています。噴火の中心となるカルデラ周辺は、約20年にわたり一般の立ち入りが制限されているとも説明されました。
キラウエアはなぜ“世界有数の活火山”と呼ばれるのか
キラウエアは1983年以降、活動が活発な状態が続き、比較的頻繁に噴火することで知られています。今回も、2024年12月に活動が再び強まって以降、1年以上にわたり溶岩やガスを断続的に放出してきた流れの中で起きた現象と位置づけられます。
ハワイ諸島には、キラウエアのほかにも複数の活火山があり、たとえばマウナロアは世界最大級の火山として知られます。キラウエアはそれより小さい一方で、活動の頻度という点で存在感が大きい火山です。
今後の見通し:短期の噴火でも「空気」と「風向き」がカギ
噴火が1日程度で収まるタイプだとしても、放出されるガスや微粒子は風向き次第で生活環境に影響します。今後は、噴火そのものの規模だけでなく、vogの広がりや注意喚起の内容が焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








