豪州クイーンズランド州で洪水警報拡大、元熱帯低気圧コジが豪雨継続
豪州クイーンズランド州で、元熱帯低気圧「コジ(Koji)」による激しい雨が続き、広い範囲で洪水警報が出ています。現地当局は、浸水しやすい地域の住民に高台への避難を呼びかけ、夜間には車両の屋根に取り残された人の救助も行われました。
何が起きている?――「警報が州内に広がる」状況
豪州気象局(BoM)によると、クイーンズランド州では現地時間の火曜朝の時点で、中部・北東部・北西部の川や流域(キャッチメント)に複数の洪水警報が出されています。地域によっては、1週間で「1年分を超える雨量」に達したところもあるとされています。
クリアモントで避難指示と停電、救助活動も
州都ブリスベンの北西約750kmにある小さな町クリアモント(Clermont)では、低地に住む人々に対し、月曜午後に高台へ移動するよう指示が出ました。
- 町(人口約3,000人)は洪水で孤立し、火曜日時点で300以上の建物が停電
- 当局によると、夜間に3人が洪水から救助された
救助された3人のうち2人は、現地時間午前2時40分ごろ、浸水した道路で車が動けなくなり、車の屋根に取り残されたところを急流救助ボートで収容されたといいます。別の1人も数時間後、別の車の屋根から救助されました。
また別件として、月曜夜に車の屋根で立ち往生した2人は、最終的に自力で安全な場所へ移動できたとされています。
元熱帯低気圧「コジ」は西へ――“追い雨”への警戒
元熱帯低気圧コジは日曜朝に州北東部の沿岸へ上陸し、強風と大雨をもたらしました。現在は州内を西へ進んでいるとされ、すでに雨が多かった地域にさらに雨が重なるリスクが意識されています。
クイーンズランド州のデビッド・クリサフリ首相(Premier)は月曜、今月すでに相当量の雨が降った西部のコミュニティに対し、追加の降雨が「壊滅的」になり得るとして警戒を続けるよう呼びかけました。
人的被害は「報告なし」――一方で家畜被害が拡大
首相によると、現時点で人の死亡などの人的被害は報告されていない一方、洪水の影響で家畜が約5万頭、行方不明または死亡した可能性があるといいます。豪雨災害では、道路寸断や停電と並行して、農業・畜産の損失が地域経済に長く影響することもあります。
いま求められているのは「移動の判断」と「情報の更新」
今回のように広い流域で警報が同時に出る局面では、雨そのものだけでなく、上流の降雨で下流が遅れて増水するケースも想定されます。住民に求められる行動として、当局は高台への移動や、冠水路の通行回避を前提とした慎重な判断を促しています。
Reference(s):
Flood emergency prompts widespread warnings in Australia's Queensland
cgtn.com








