米北東部で猛吹雪、NYCが交通を全面停止 約5400万人に警報
米国の北東部で強力なブリザード(猛吹雪)が発生し、ニューヨーク市は緊急移動を除く市内の交通ネットワーク停止を決定しました。現地時間2026年2月22日(日)夜から23日(月)にかけて、広域で大雪・強風・停電・沿岸部の浸水リスクが重なり、移動と生活インフラへの影響が懸念されています。
何が起きている?――NWS「移動は極めて危険」
米国立気象局(NWS)は、米国の首都ワシントンから北部メイン州にかけて、約5400万人が気象警報の対象になっていると説明しました。メリーランド州からニューイングランド南東部にかけては、ブリザード状態が「急速に現れる」とし、移動が「極めて危険」になる恐れがあると警告しています。
ピーク時は“1時間に5〜8cm”の降雪も
NWSによると、ピーク時には降雪が1時間あたり2〜3インチ(約5〜8cm)のペースになる可能性があるといいます。短時間で積雪が増えると、路面状況の悪化だけでなく、除雪が追いつきにくくなる点もリスクです。
ニューヨークでは視界が急低下、都市機能に影響
現地時間22日夜の時点で、暴風雪はすでにニューヨークに到達。視界が大きく落ち、ブルックリン側から見たウォール街の高層ビルが「ほとんど見えない」ほどだったと伝えられています。
- ニューヨーク市:ゾーラン・マムダニ市長が、緊急時の移動を除き交通ネットワークの停止を命令
- ニュージャージー州:ミキ―・シェリル知事が、同日正午から非常事態を宣言(資金手当てや資源投入を迅速化)
- ボストン:ミシェル・ウー市長が23日(月)の公立学校休校と市の施設閉鎖を決定
停電リスク:強風と湿った雪が重なる懸念
予報当局は、大雪と強い突風による停電の可能性を指摘しています。追跡サイトの集計では、現地時間22日午後7時30分時点で、ニュージャージー州で少なくとも2万2895件が停電しているとされています。
NWSは、22日夜から23日(月)にかけて、最大で時速100キロに達する突風が見込まれるとしています。強風は、倒木や送電設備の損傷を通じて停電リスクを押し上げやすく、復旧の遅れが起きると暖房や通信にも影響が広がります。
沿岸部は浸水の恐れ:デラウェア〜マサチューセッツ州ケープコッド
NWSは、デラウェア州からマサチューセッツ州ケープコッドにかけて、沿岸部で「中程度から重大」になり得る浸水が起き、海沿いの道路や物件に影響する可能性があるとしています。大雪と同時に浸水警戒が出ると、迂回路の確保が難しくなり、救急対応にも影響が出やすいのが特徴です。
数週間前の大きな冬の嵐から間もない再来
今回の暴風雪は、北東部が別の深刻な冬の気象システムから回復して間もないタイミングで発生しました。前回のシステムは100人を超える死亡につながったとされ、地域の緊張感は強いままです。
ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は会見で「最悪の状況はこれからだ」と述べ、警戒を呼びかけました。
いま起きやすい“連鎖”――交通停止→救援集中→復旧遅延
今回のように、大雪(短時間の積み上がり)、強風(設備損傷)、沿岸浸水(道路寸断)が同時に重なると、都市は「移動を止める」判断に傾きやすくなります。ニューヨーク市の交通停止は、個人の移動だけでなく、救急・消防・除雪といった優先度の高い動線を確保する狙いが読み取れます。
(一部報道をもとに構成)
Reference(s):
Northeast U.S. gripped by powerful blizzard as NYC shuts down traffic
cgtn.com








