中国・青島で300種の菊が咲き誇る 中山公園の屋外展が映す都市と自然の調和
中国・山東省青島市の中山公園で、約300品種の菊花を集めた屋外展示が開かれ、色とりどりの花を楽しもうと多くの人が訪れています。40年続くこの年次展は、都市の中に自然の調和を取り戻す試みとしても注目されています。
中国・青島の秋を彩る菊花展
今回の屋外菊花展は、青島市の中心にある中山公園で行われています。園内には、整然と並べられた鉢植えや、大型の花壇アートなどが配置され、来園者は歩きながらさまざまな表情の菊を眺めることができます。
菊は中国でも日本でも、秋を象徴する花として親しまれてきました。青島の菊花展は、その象徴的な花を通じて、季節感と地域の文化を同時に感じられる場になっています。
約300品種がつくる「色」と「かたち」の世界
会場には、約300種におよぶ菊花が集められています。大輪のものから小さな花が密集したものまで、形も大きさもさまざまです。白、黄、ピンク、紫など、多彩な色が重なり合い、園内は一面のグラデーションのような景色になっています。
訪れた人びとは、気に入った花の前で立ち止まり、写真を撮ったり、花びらの細かな形をじっくり観察したりして、思い思いに楽しんでいます。屋外展示のため、日差しや風、空の色といった自然の要素が加わり、同じ花でも時間帯によって違う表情を見せるのも特徴です。
40年続く「都市のオアシス」としての役割
この菊花展は、40年にわたって続けられてきた年次イベントです。長年続くことで、青島の人びとにとっては、秋になると自然に思い出す「街の風物詩」となっています。
長期にわたり同じ場所で続けられてきたことには、いくつかの意味があります。
- 世代を超えて共有される「共通の記憶」が生まれる
- 都市の中で自然を感じる恒常的な場が維持される
- 季節の移ろいを意識するきっかけになる
忙しく変化の早い都市生活の中で、毎年変わらず花が咲く場所があることは、人びとに安心感や落ち着きをもたらします。青島の中山公園の菊花展は、そのような役割を静かに果たしていると言えます。
都市空間と自然の「調和」を映し出す場
今回の菊花展は、「都市と自然の調和」というテーマを改めて考えさせる内容になっています。高層ビルが立ち並ぶ都市部において、緑地や公園は単なる「余暇の場所」ではなく、生活の質を左右する重要なインフラの一つと見なされるようになっています。
花や樹木が身近にあることは、次のような点で意味を持ちます。
- 気分転換やストレス緩和の場になる
- 子どもたちが季節や自然に触れる機会をつくる
- 地域の人びとが集まり、交流するきっかけとなる
菊花展のような季節のイベントは、公園という空間をより立体的に使い、都市生活と自然との距離を近づける試みとして位置づけることができます。
日本の都市と重ねて考える視点
青島・中山公園の菊花展は、海外のニュースでありながら、日本の都市に暮らす私たちにとっても示唆に富んだ出来事です。高密度な市街地の中で、季節ごとに表情を変える緑地や花のイベントをどう位置づけるかは、多くの都市が直面している共通の問いでもあります。
通勤や通学の途中で立ち寄れる公園や、小さな花壇でも、意識して見てみると街の印象は大きく変わります。青島の菊花展は、「花を眺めること」そのものだけでなく、都市空間の中で自然をどう扱うのかという、より大きなテーマを静かに映し出しているように見えます。
国や地域が違っても、季節の花を通じて心を落ち着かせたいという思いは共通しています。中国・青島の菊花展のニュースをきっかけに、自分の身近な街でどのように自然と共に暮らしていきたいかを考えてみることもできそうです。
Reference(s):
cgtn.com








