中国・Poyang Lakeに数十万羽の渡り鳥 冬の「王国」で何が起きている?
2025年12月、気温が下がるにつれて、中国東部・江西省のPoyang Lake(ポーヤン湖)の都昌エリアに、数万羽規模の渡り鳥が続々と集まっています。湖面と草地を埋め尽くす鳥たちの群れは、この地域の冬の風物詩となりつつあります。
数十万羽が集う「冬の避難所」
Poyang Lakeの都昌エリアには現在、すでに数万羽の渡り鳥が到着しています。これまでに確認されている種は50種を超え、その合計は数十万羽に達しているとされています。
- 都昌エリアに飛来した渡り鳥は「数万羽」規模
- これまでに確認された鳥の種類は「50種以上」
- 地域全体では、数十万羽の鳥が冬を過ごすとみられています
草地で羽を休める鳥、湖面を滑るように飛びながら餌を探す鳥──さまざまな姿が一つの風景を形作っています。水辺で採餌したり、群れで戯れたりする様子は、冬の厳しさのなかにも生命の豊かさを感じさせます。
なぜPoyang Lakeは「渡り鳥の王国」なのか
Poyang Lakeのほとりに位置する江西省・都昌県は、省内で最大規模の湖沼湿地を有しており、「渡り鳥の王国」として知られています。広大な湿地と水辺の環境が、渡り鳥にとって理想的な休息と採餌の場を提供しているからです。
この地域は、北から南へ移動する水鳥にとって、次のような重要な役割を果たしています。
- 冬のあいだ長く滞在する「越冬地」
- 長距離の移動の途中に立ち寄る「中継地点」
独特の湿地生態系があるからこそ、北方から移動してきた多種多様な水鳥がここで羽を休め、厳しい冬を乗り切ることができています。
湿地が映し出す、地球環境へのまなざし
渡り鳥が集まる湿地は、単なる「美しい景色」だけではありません。水鳥が安心して休める場所があるということは、その地域の水環境や生態系のバランスが保たれているサインでもあります。
一方で、渡り鳥の移動パターンは、気候や環境の変化に敏感だとも言われます。ある地域に鳥が集まることも、逆に集まらなくなることも、環境の変化を読み解くヒントになり得ます。
このニュースから考えたいこと
中国東部・江西省のPoyang Lakeに渡り鳥が集うというニュースは、遠く離れた日本の私たちとも無関係ではありません。渡り鳥の多くは国境をまたいで移動し、さまざまな国や地域の湿地を行き来しています。
- ある地域の湿地保全が、他地域の生物多様性にもつながること
- 国や地域を越えた視点で、鳥や水環境を見ていく必要があること
- 私たち一人ひとりの暮らしも、遠くの湿地や水鳥とつながっていること
冬を迎えたPoyang Lakeに集う数十万羽の渡り鳥の姿は、地球規模でつながった生態系のダイナミズムを静かに伝えています。スマートフォンの画面越しにこのニュースを読む私たちも、その背景にある環境や生物多様性について、少し立ち止まって考えてみるきっかけにできそうです。
Reference(s):
cgtn.com








