新疆バイシャ湖、氷と砂が出会う青の絶景 パミール高原から video poster
2025年の冬、中国北西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uygur Autonomous Region)パミール高原にあるバイシャ湖で、氷と砂が出会う幻想的な景観が広がっています。砕けたガラスのように青く輝く凍結した湖面と、やわらかな曲線を描く砂丘の組み合わせは、まさに自然が生み出したアートのようです。
新疆ウイグル自治区・パミール高原のバイシャ湖
バイシャ湖は、中国北西部の新疆ウイグル自治区に広がるパミール高原(Pamir Plateau)に位置する湖です。冬のこの時期、湖面は氷に覆われ、淡い青色から濃い青色までグラデーションを描きながら静かに凍りつきます。その姿は、遠くから見ると一枚の青いガラス板のようにも見えます。
この凍った湖面は、日差しを受けて砕けたガラス片のようにきらめきます。細かなひび割れや氷の層が光を反射し、見る角度によって表情を変えるのが特徴です。
氷を縁取る、優雅な砂丘
バイシャ湖のもう一つの特徴は、湖の縁に沿って連なる砂丘です。湖を囲むようにして続く砂丘は、鋭い稜線ではなく、なめらかで優雅なカーブを描きながら起伏しています。白や薄茶色の砂が、青い氷と対照的な色合いを生み出し、全体として印象的なコントラストをつくります。
この「氷と砂」が隣り合う風景は、単なる偶然ではありません。長い時間をかけて吹き続けてきた風が砂を運び、削り、積み重ねてきた結果として、現在のような砂丘が形づくられたと説明されています。
何千年もの風がつくった「氷と砂」の地形
バイシャ湖周辺の氷と砂の景観は、何千年にもわたる風の浸食(しんしょく)の積み重ねによるものだとされています。風が砂粒を運び、地形の高いところから低いところへと少しずつ動かし続けることで、現在のようななだらかな砂丘が形成されてきました。
私たちがいま目にしている風景は、一瞬でできたものではなく、気が遠くなるほど長い時間をかけて少しずつ形を変えながらたどり着いた「途中経過」です。凍った湖面と砂丘が隣り合う姿には、地球の時間のスケールの大きさが静かに刻み込まれています。
人を引きつける「氷と砂」のコントラスト
バイシャ湖のような氷と砂が同時に存在する風景は、日常生活ではなかなか目にすることがありません。だからこそ、その写真や映像を見るだけでも、強く印象に残ります。
こうした景観が私たちを惹きつける理由には、いくつかのポイントがあります。
- 色のコントラスト:青い氷と、白や薄茶色の砂という、寒色と暖色の対比が目を引きます。
- 質感の違い:硬くひんやりとした氷と、さらさらとした砂。写真からでも、その手触りの違いを想像してしまいます。
- 時間の重なり:凍った湖面が伝える「冬の一瞬」と、風の浸食が物語る「何千年もの時間」が同じ画面の中に同居しています。
単に「きれいな景色」というだけでなく、時間や自然の力に思いをはせたくなる点も、この風景のおもしろさと言えます。
画面越しに広がる、遠い高原の景色
私たちはいま、遠く離れた高原の湖で起きている季節の変化を、写真や動画を通じてほぼリアルタイムで知ることができるようになりました。新疆ウイグル自治区のバイシャ湖のような風景も、その一つです。
スマートフォンの画面に映る、砕けたガラスのように青く輝く湖と砂丘の組み合わせは、地図上の一点だった場所に具体的なイメージを与えてくれます。国際ニュースを日本語で追いかける私たちにとっても、「世界のどこかでいま広がっている風景」を身近に感じるきっかけになるでしょう。
氷と砂が出会う新疆ウイグル自治区のバイシャ湖。その静かな輝きは、日々の忙しさのなかで、ふと自然のスケールの大きさに思いをめぐらせるヒントを与えてくれるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








