春節前の湖南省新田 ヤオ族が伝統の保存肉で文化体験を発信
春節前の湖南省新田、ヤオ族が伝統の保存肉で観光客を迎える
中国湖南省の新田県で、ヤオ族の人びとが来年の春節(旧正月)に向けて、特別な買い出しとなる保存肉づくりに励んでいます。長く受け継がれてきた伝統の味を守りながら、訪れる人にヤオ族の文化を体験してもらう試みでもあります。
春節シーズンの定番「特別な買い出し」
春節は、中国で一年の中でもっとも重要とされる祝祭で、多くの家庭がごちそうを用意します。新田県のヤオ族にとって、その主役のひとつが保存肉です。地元の人びとは、各家庭や市場で保存肉を見せ合いながら、春節の準備を進めているといいます。
保存肉は、家族や親しい人と分け合うだけでなく、遠方から訪れる客をもてなすための顔ともいえる存在です。今年も村のあちこちで、色合いや香りを誇らしげに見せる姿が見られています。
ヤオ族の伝統的な保存肉づくり
ヤオ族の保存肉づくりは、単なる保存食の準備ではなく、冬から春にかけての大切な年中行事です。肉に塩や香辛料で味をしみ込ませ、時間をかけて乾燥させることで、独特のうま味と香りが生まれます。
作業には家族や近所の人びとが集まり、世代を超えて技や知恵が受け継がれていきます。若い世代にとっても、保存肉づくりは自分たちのルーツやアイデンティティを実感するきっかけになっています。
「味わう文化体験」としての春節
新田県のヤオ族は、こうした伝統的な保存肉を観光資源としても活用しようとしています。春節の前後には、多くの旅行者が地域を訪れ、保存肉を味わったり、仕込みの様子を間近で見学したりすることができます。
訪れる人にとっては、単に郷土料理を食べるだけでなく、暮らしや歴史、祭りといった背景ごと体験できるのが大きな魅力です。一方で、地域側にとっては、伝統文化を次の世代へつなぎながら、経済的な支えにもつなげられるという側面があります。
ローカルな食文化が映す、今のアジア
2025年の年末、アジア各地では次の春節シーズンに向けた準備が進んでいます。その中で、新田県のヤオ族のように、地域の食文化を大切にしながら、外からの訪問者にも開かれた形で伝えようとする動きは、今後さらに広がっていきそうです。
グローバル化が進む一方で、人びとは「どこかの誰か」ではなく、「この土地の、この人たち」の物語を持つ食や文化に惹かれています。ヤオ族の保存肉づくりは、その流れを象徴する一場面といえるかもしれません。
次の春節に向けて、アジアの各地域がどのような準備を進め、どんな形で伝統と現代をつないでいくのか。こうしたローカルなニュースは、私たちが世界を見る視点を静かにアップデートしてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








