上海野生動物園で動物たちにカスタム新年ごちそう 春節前の「小年」を祝う video poster
中国で春節に向けた雰囲気が高まるなか、「小年」と呼ばれる節目の日に合わせて、上海野生動物園では動物たちのためのカスタマイズされた新年のごちそうが用意されました。動物ごとに内容を変えた特別メニューで、園内にもお祝いムードが広がっています。
春節前の節目「小年」とは
中国では、春節の少し前に「小年(シャオニエン)」と呼ばれる日があり、大掃除や飾り付けを始める合図とされています。今回の取り組みは、この「小年」のにぎやかな空気を、園内の動物たちとも分かち合おうという試みです。
上海野生動物園で「カスタム新年ごちそう」
上海野生動物園の飼育員たちは、動物一頭一頭、種ごとの好みや習性に合わせた特別メニューを準備しました。いわば、動物版のおせち料理やごちそうプレートのようなもので、見た目にも楽しい「新年ディナー」です。
種ごとに合わせたメニュー
草食動物には新鮮な野菜や果物をふんだんに使ったメニューを、肉食動物には肉を使ったボリュームのあるメニューを、といった具合に、栄養バランスと安全性に配慮しながら、それぞれの種に合ったごちそうが用意されたとされています。こうした工夫が、動物たちにとっても特別な一日を演出します。
創造的な給餌で自然な行動を引き出す
飼育員によると、今回の新年メニューの狙いは、単にごちそうを与えることだけではありません。餌を中に隠せるおもちゃや、少し頭を使わないと取り出せない容器など、創造的な給餌方法や道具を取り入れることで、動物たちが自ら探索し、考え、体を動かす時間を増やす工夫がされています。
こうした工夫は、野生下で見られる「餌を探す」「道具を試す」といった自然な行動を引き出す効果があるとされ、同時に春節のにぎやかな雰囲気も味わえる一石二鳥の取り組みです。
動物園と春節文化をつなぐ取り組み
このニュースは、単なるほほえましい話題にとどまらず、いくつかの点で興味深い意味を持っています。
- 動物福祉の観点:世界の動物園では、動物に退屈させない環境を提供する「エンリッチメント(環境充実)」が重視されつつあります。季節の行事と組み合わせた給餌は、その一例といえます。
- 文化の共有:春節や「小年」といった中国の年中行事を、動物への配慮とともに表現することで、来園者にとっても学びのある国際ニュース的なテーマになります。
- SNS時代の発信力:新年のごちそうを楽しむ動物たちの姿は、写真や動画との相性が良く、オンラインで世界に共有されやすい話題です。
私たちへのヒント
上海野生動物園の取り組みは、日本で暮らす私たちにとっても、いくつかの問いを投げかけます。
- 動物園や水族館は、「見せるための場所」から「生き物の暮らしを支える場所」へ、どのように変わっていけるのか。
- 季節のイベントや伝統行事を、動物たちのストレスにならない形で、どう結びつけていけるのか。
- 私たち自身の暮らしの中で、「お祝い」を人だけでなく他の生き物とも分かち合うとしたら、どんな工夫ができるのか。
海外の動物園で行われている取り組みを日本語ニュースとして知ることで、日常の視点が少し広がるかもしれません。春節前のにぎわいを動物たちと分かち合おうとする今回の試みは、国や文化の違いを超えて、「生き物とどう共に生きるか」を静かに問いかけているようにも見えます。
Reference(s):
cgtn.com








