成都の伝統「長街宴」が地元経済を活性化 春節連休に観光客数千人 video poster
中国南西部の都市・成都で、春節(旧正月)の8日間連休に合わせて開かれた伝統行事「長街宴(long street feast)」が、数千人の旅行者を集め、地元経済を力強く押し上げています。国際ニュースとしても、観光と地域振興の関係を考えるうえで注目すべき動きです。
春節連休、通り全体が宴会場に
成都で行われた「長街宴」は、その名のとおり長い通りに席を並べ、地元の料理でもてなす伝統的な催しです。春節の8日間連休のあいだ、各地から訪れた旅行者がテーブルを埋め、名物料理を味わいながら、伝統文化の公演を楽しみました。
来場者は、地元の家庭料理や名物料理を一度に味わえるだけでなく、音楽や舞踊などの伝統文化のステージパフォーマンスも鑑賞でき、食と文化の両方を体験する場となりました。こうした「食」と「観る」の組み合わせが、旅行者の滞在時間と消費を自然に押し上げています。
観光客の消費が地元経済を後押し
現地を取材したZheng Songwu氏は、春節連休の間に訪れた数千人の観光客が、地域の経済にプラスの効果をもたらしている様子を伝えています。長街宴の会場だけでなく、その周辺エリアにも人の流れが広がり、さまざまな業種に波及効果が出ているとみられます。
観光客の増加は、次のような形で地元経済を支えたと考えられます。
- 飲食店や屋台での売り上げ増
- 周辺の宿泊施設の利用増加
- 交通機関や配車サービスの利用拡大
- 伝統文化の公演に関わる出演者・スタッフの収入向上
一人ひとりの支出はそれほど大きくなくても、数千人規模の旅行者が8日間にわたって訪れることで、合計すると無視できない金額になります。こうしたイベントは、地元の中小店舗や屋台にとっても、安定した収入源となり得ます。
伝統文化と観光を結びつける試み
成都の長街宴は、地域が持つ食文化と伝統芸能を組み合わせて、旅行者に分かりやすい形で伝える試みでもあります。単に名物料理を並べるのではなく、「春節の雰囲気を丸ごと味わってもらう」ことに重点を置いている点が特徴です。
観光地としては、短期的なにぎわいだけでなく、リピーターをどう増やしていくかが重要になります。長街宴のように、その土地ならではの物語性や文化体験を前面に出すことで、「また行きたい」と感じる人を増やすことが期待できます。
日本でも地方の祭りやフードイベントが観光資源として注目されていますが、成都の長街宴の事例は、アジアの都市がそれぞれの伝統文化を生かしながら、観光と地域経済の好循環を生み出そうとしていることを示しています。日本語ニュースとして、こうした動きを丁寧に追いかけることで、私たち自身の地域づくりや観光のあり方を考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
Traditional 'long street feast' drives local economy in Chengdu
cgtn.com








