北京ランタンフェスティバル 春節フィナーレを照らす2,000年の伝統 video poster
中国本土の首都・北京で、春節シーズンのクライマックスとなるランタンフェスティバルが行われ、街じゅうが無数の灯りに包まれます。旧暦1月15日のこの行事は、春節(いわゆる中国の旧正月)を締めくくる大切な一日で、約2,000年にわたり「希望」と「再生」を象徴する伝統として受け継がれてきました。国際ニュースとしても注目されるこの光景を、日本語でやさしくひもときます。
春節の終わりを告げるランタンフェスティバルとは
ランタンフェスティバルは、旧暦1月15日にあたる日、春節の一連の祝賀行事の締めくくりとして行われます。正月ムードが続いた期間の最後を飾る一日として、人びとは家族や友人と連れ立って夜の街へ出かけ、灯りを楽しみながら新しい一年の無事と幸運を願います。
春節そのものが「年のはじまり」を祝う行事だとすれば、ランタンフェスティバルは「新しい一年のスタートを光で送り出す」儀式のような位置づけです。暗い冬から春へ向かう節目を、灯りをともして祝うという意味合いも込められています。
北京の夜を埋め尽くすランタンの光
北京では、このランタンフェスティバルに合わせて、主要な通りや歴史的なエリア、公園などが提灯や飾り灯篭でライトアップされます。赤や金色を基調としたランタンがずらりと並び、街全体が柔らかな光のトンネルのようになります。
- 住宅街や商店街の軒先に吊るされた赤い提灯
- 公園や広場に設置された大型の飾りランタン
- 干支や動物、物語の登場人物をかたどったカラフルな光のオブジェ
人びとは写真や動画を撮りながらゆっくりと歩き、子どもたちは灯りの下ではしゃぎ、大人たちは静かに夜風と光を楽しみます。国際メディアも現地の様子を伝えており、オンラインを通じて世界中の人が北京の夜景をのぞき見ることができます。
2,000年続く「希望と再生」のシンボル
このランタンフェスティバルは、約2,000年前に始まったとされる歴史ある行事です。長い年月の中で形は変わりながらも、灯りに願いを託し、新しい一年の平和と豊かさを祈るという核となる思いは受け継がれてきました。
夜の闇を照らす柔らかな光は、「不安を和らげるもの」「未来への希望を象徴するもの」として受け止められてきました。家族で灯りを見上げる時間そのものが、日常から少し離れ、気持ちを整えるひとときでもあります。
日本から見るアジアの祝祭文化
日本にも、夏祭りの提灯や灯籠流しなど「光」で季節の節目を感じる行事が各地にあります。北京のランタンフェスティバルは、そうした日本の風景ともどこか通じ合うアジアの祝祭文化の一つと言えます。
スマートフォン越しに海外の街並みをリアルタイムで眺められる今、遠く離れた北京の人びとが、同じ夜空の下で新しい一年への願いを灯していることを想像してみるのも一つの楽しみ方です。忙しい日常の中で、私たちは一年の区切りや「希望の灯り」をどのように感じているのか──そんな問いを投げかけてくれる国際ニュースでもあります。
ランタンに照らされた北京の夜は、単なる観光イベントを超えて、歴史と記憶、そして未来への願いが折り重なった光の風景です。その断片に触れることは、世界のどこかで営まれている「新年の祈り」にそっと寄り添うことにもつながります。
Reference(s):
cgtn.com








