東アフリカのツル、広州のバードパークで約400羽に成長
東アフリカや南部アフリカ原産のホオジロカンムリヅルが、中国南部・広東省広州市のバードパークで順調に増え、いまでは約400羽の群れとして暮らしています。都市の中で野生動物がどのように保護され、人と共生しているのかを考えさせられる国際ニュースです。
気品あふれる灰色の体と黄金の冠
ホオジロカンムリヅルは、灰色の体に白い翼、赤いのど袋、そして黄金色の冠羽をもつ、気品と優雅さが際立つツルです。細く長い脚で草地の間をすり抜けるように歩く姿は、まるで舞台上のダンサーのようだと紹介されています。
2005年に導入、約20年で400羽規模に
このツルの群れは、2005年に広州市の長隆バードパークに導入されました。それから約20年の時間をかけて個体数は順調に増え、現在ではおよそ400羽が園内で暮らしているとされています。東アフリカや南部アフリカを原産地とする鳥が、アジアの大都市近郊で根付きつつある例といえます。
人気イベント・フライトショーの主役
園内で特に人気なのが、ホオジロカンムリヅルも登場するフライトショーです。このショーはバードパークの中でも来園者に人気の高いイベントの一つとされ、群れになったツルがほかの鳥たちとともに水面の上を優雅に飛び、採食行動の様子を披露します。
空を横切るグレーの翼と、光を受けてきらめく黄金色の冠羽。ツルたちが一斉に飛び立ち、水面近くを滑るように舞う光景は、野生動物のしなやかな力強さを感じさせます。
広いオープン展示で見せる日常の姿
ショー以外の時間、ホオジロカンムリヅルたちは広いオープンエリアの展示スペースで、自由に遊び、休みながら過ごしています。来園者は、開放感のある環境の中で、ツルが歩き回ったり、草むらでくつろいだりする姿を間近に観察できるつくりになっているといいます。
群れの中でじゃれ合う様子や、静かに羽を休める姿を見ていると、遠く東アフリカや南部アフリカの自然環境に思いをはせるきっかけにもなります。
都市の中で自然と向き合うきっかけに
2025年のいま、世界各地で生物多様性の保全や、都市の中で自然環境をどう守るかが重要なテーマになっています。広州のバードパークで暮らすホオジロカンムリヅルの群れは、そうした課題を考えるうえで、一つの具体的な風景を提供してくれます。
東アフリカや南部アフリカにルーツをもつ鳥が、中国南部の都市の中で大切に飼育され、その姿を多くの人が間近で見る。この国際的なつながりは、単なる観光資源というだけでなく、地球規模で自然との向き合い方を見直すヒントにもなりそうです。
「読みやすいのに考えさせられる」一枚の風景
草地を歩き、空を舞い、水辺で羽を休めるホオジロカンムリヅル。その日常の一コマは、遠く離れた地域の生き物が、人の手を通じて新たな地で命をつないでいるという事実を静かに伝えています。
ニュースとしてその姿を追うことは、私たち自身の暮らしと自然との距離を、改めて見つめ直すことにもつながっていきます。
Reference(s):
Cranes from East Africa thrive in their habitat at Guangzhou bird park
cgtn.com







