武漢で船通勤?長江を渡るフェリーが支える日常の足 video poster
長江をフェリーで渡る「船通勤」が今も残る武漢
中国中部の湖北省に位置する武漢では、2025年の現在も、長江を船で渡って通勤することができます。大河を行き来するフェリーが、都市の「日常の足」として生き続けている点は、国際ニュースの視点からも興味深い現象と言えます。
三つの歴史ある街がつくる都市と、川を越える暮らし
武漢は、長江にまたがる三つの歴史ある街から成り立っている都市です。巨大な河川が都市を貫く構造そのものが、街の暮らし方や移動手段を特徴づけてきました。
長江に橋が建設される以前、住民は川を渡るためにフェリーを利用してきました。水上を行き交う船が、人や物の流れを支え、街どうしを結びつけていたのです。
橋ができた今も、フェリーは「通勤ルート」の一つ
その後、長江には橋も整備されましたが、フェリーは2025年の今も、通勤客が川を渡るための手軽な交通手段として利用されています。朝夕の時間帯には、仕事や学校へ向かう人びとが船に乗り込み、川面を滑るように対岸へと向かいます。
水上を移動する通勤は、次のような特徴を持つ移動スタイルだと考えられます。
- 川の流れや街並みを眺めながら移動できる、開放感のある移動空間
- 川を一直線に横断するルートのため、陸上ルートとは違う時間感覚で移動できる
- 都市の成り立ちや歴史を、日々の移動の中で自然と感じ取れる
都市交通を考えるうえでのヒント
武漢のように、大河とともに発展してきた都市では、川をどのように渡るかが、今も都市交通の重要なテーマになっています。長江を渡るフェリー通勤は、単なる「昔ながらの交通手段」ではなく、現在の都市生活の一部として息づいています。
複数の交通手段が共存することで、人びとは自分の生活スタイルや目的に合わせてルートを選ぶことができます。川を渡るフェリーが残っている武漢の事例は、歴史的なインフラと現代の暮らしをどのように共存させていくかを考えるうえで、一つの視点を与えてくれます。
「水の都」をどう見るかは、私たち次第
日々の通勤という視点から武漢を見ると、地図上の一点としての都市ではなく、川とともに形づくられた立体的な生活空間としての姿が浮かび上がってきます。長江を行き交うフェリーに乗る通勤客の目には、この街はどのように映っているのでしょうか。
スマートフォンの画面越しに国際ニュースを追う私たちも、「川とともにある都市」のイメージを頭の中に描きながら、武漢の日常に思いを馳せてみると、新しい発見があるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








