春なのに銀世界?新疆ウイグル自治区・テケス県が見せる不思議な風景 video poster
春が来ても雪景色、新疆ウイグル自治区テケス県
春が訪れるとふつうは、雪が消え、草木が芽吹く光景を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、中国北西部の新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州テケス県では、春の始まりとともに、少し意外な風景が広がります。気温が徐々に上がり始めても、あたり一面にはまだ雪が残り、白い世界が静かに解け出していきます。
テケス県では、雪が音もなく少しずつ溶け、季節の変わり目ならではの表情を見せています。春の空気と残る雪が重なり合うこの時期は、冬とも春とも言い切れない独特の時間です。
雪解けの静けさと「端境期」の美しさ
国際ニュースや旅行情報では、新疆ウイグル自治区というと広大な草原や乾いた大地のイメージが語られることもありますが、テケス県の春はそれとは少し違う顔を見せます。雪は一気に消えてしまうのではなく、静かに、少しずつ溶けていきます。
- 白い雪原の上に、春の光が差し込むコントラスト
- 日中の気温上昇と、朝晩の冷え込みが同居する季節感
- 冬の名残と春の気配が同時に感じられる「端境期」の雰囲気
こうしたゆるやかな変化は、劇的な風景の変わり目ではなく、時間をかけて移ろう季節をじっくり味わう感覚に近いものがあります。
真昼の太陽がつくる「神秘的な光」
テケス県の春のもう一つの主役は、真昼の太陽です。雲の切れ間からのぞく太陽の光が、雪原に黄金色の筋となって差し込み、あたり一帯にどこか神秘的な雰囲気を与えます。
雪面に反射する光は強すぎることなく柔らかで、冬の鋭い日差しとも、夏の力強い日差しとも違う、春ならではの穏やかなまぶしさです。その光の中で、雪はゆっくりと形を変え、景色も時間とともに少しずつ違う表情を見せていきます。
「春の雪景色」が教えてくれる視点
テケス県のように、春になっても雪が静かに残る風景は、季節の感じ方についても小さな問いを投げかけます。私たちはしばしば、春といえば花、冬といえば雪というように、季節をはっきりと区切ってイメージしがちです。
しかし実際には、季節と季節のあいだには長いグラデーションがあります。雪が解け始めるテケス県の春は、その「移り変わり」の時間が持つ美しさを思い出させてくれます。スマートフォンの画面越しに世界のニュースや風景を追う日々の中で、こうした静かな変化に目を向けてみることは、私たち自身の時間の感じ方を少しだけゆるめてくれるかもしれません。
国際ニュースとしての大きな出来事ではないかもしれませんが、新疆ウイグル自治区テケス県の春の雪景色は、地図の端にある一つの地域の「いま」を伝えてくれる、小さな窓のような存在と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








