春の雪が中国北部の山々を水墨画に 山西省WulaofengとYanmen Passの絶景 video poster
2025年春、中国北部の山西省で降った春の雪が、山々や歴史的な建造物を一面の銀世界に変えました。上空からとらえられたその風景は、まるで伝統的な中国の水墨画のようだと伝えられています。
Wulaofeng国家森林公園、空から見る「水墨画」の世界
寒冷前線の影響で雪が降ったのは、山西省永済市にあるWulaofeng国家森林公園です。雪が積もった森や古い寺院、そして連なる山々が白く縁どられ、空から眺めると一枚の絵画のような光景が広がっています。
- 雪に覆われた森林が、濃淡のある墨のような質感を生み出す
- 古い寺院が、静かな山あいのアクセントとして浮かび上がる
- そびえ立つ峰々が、力強い筆致で描かれた山水画のように見える
白と黒を基調としたシンプルな色合いの中に、自然と人の営みが溶け合う姿は、まさに水墨画の世界そのものです。
Xinzhou市郊外とYanmen Passも一面の銀世界に
山西省のXinzhou市郊外でも雪が降り、景色が一変しました。とくに注目されたのが、Yanmen Pass(Yanmenguan)と呼ばれる峠です。
ここでは、城門や古代の万里の長城の一部が雪に包まれ、石造りの建物と白い雪のコントラストが際立つ風景が広がっています。長い歴史を刻んできた門や城壁が静かに雪をまとい、時間が止まったかのような印象を与えます。
なぜ「水墨画」を連想させるのか
今回の春の雪が水墨画を思わせると表現される背景には、色と形の特徴があります。
- 雪に縁取られた山の稜線が、墨で引いた線のようにくっきり浮かぶ
- 森や岩肌の暗いトーンと雪の白さが、強いコントラストを生み出す
- 遠景と近景が重なり合い、奥行きのある山水画の構図をつくる
そこに薄い雲や霧が重なると、墨がにじんだような柔らかいグラデーションが加わり、一層「絵画らしさ」が増していきます。空撮の視点から眺めることで、こうした自然の「構図」がよりはっきりと見えてくるのも印象的です。
季節の境目が見せる、もう一つの中国北部
春に降る雪は、冬と春のあいだに現れる短い「季節の揺らぎ」のような存在です。今回のように、山西省の自然と歴史的な建造物が雪に包まれた風景は、中国北部のもう一つの表情を静かに伝えています。
スマートフォンやオンラインのニュースを通じて、遠く離れた地域のこうした景色に触れることで、世界の季節の変化を身近に感じるきっかけにもなりそうです。忙しい日常の合間に、春の雪がつくり出す一瞬の「水墨画」を眺めてみると、少しだけ心が落ち着くかもしれません。
Reference(s):
Spring snow transforms N China's mountains into stunning ink paintings
cgtn.com








