世界最古級のハンバーガー?中国北西部の肉サンド「肉夹馍」とは
中国北西部・陝西省の都市、西安で生まれた肉サンド「肉夹馍」は、世界最古級のハンバーガーとも呼ばれています。約2200年以上の歴史を持つとされるこの一品は、いまも中国各地で日常的に食べられている、中国の食文化を象徴する軽食です。
中国のローカルフード「肉サンド」として親しまれる肉夹馍
肉夹馍は、現地で親しみを込めて肉サンドと呼ばれることが多い料理です。もともとは陝西省西安で生まれ、現在では中国全土で広く消費されています。通勤途中や仕事の合間など、生活のさまざまな場面で手軽に食べられる一品と考えられます。
どんな料理?ハンバーガーとの共通点
肉夹馍の特徴は、そのシンプルな構成にあります。現代のハンバーガーを思わせる要素がいくつも見えてきます。
- ピタパンのような、平たく焼き上げたパン生地
- 豚肉、羊肉、牛肉などをじっくり煮込み、細かく刻んだ具
- パンの切れ目に肉をたっぷりはさみ、手で持って食べるスタイル
パンと肉というシンプルな組み合わせですが、長時間煮込んだ肉のうま味と、香ばしく焼かれたパンの食感が合わさることで、食べごたえのある一品になります。形だけを見れば、まさにハンバーガーの仲間と言ってよさそうです。
約2200年以上続く「世界最古級のハンバーガー」
肉夹馍の歴史は、約2200年以上前にまでさかのぼるとされています。これは、現代のハンバーガーが生まれるはるか以前から、人びとがパンに肉をはさんで食べていたことを示しています。
長い歴史をもつ料理が、かたちを大きく変えずに今も愛され続けているという事実は、食文化の奥深さを感じさせます。時代や技術が変わっても、人びとが求める「手で気軽に食べられて、しっかりお腹を満たしてくれるもの」というニーズは大きく変わっていないのかもしれません。
西安発祥の味が中国各地へ広がる
肉夹馍は、陝西省西安で生まれた料理です。そこから時間をかけて広がり、現在では中国各地で日常的に食べられる存在になっています。発祥の地に根付いたローカルフードが、やがて広い地域で共有される「共通の味」になっていく流れが見えてきます。
地方の名物料理が各地で受け入れられる背景には、味そのものの魅力に加えて、忙しい日常のなかでも素早く食べられるという利便性もありそうです。肉夹馍は、歴史の長さと実用性をあわせ持つ、生活に密着したフードだといえます。
古いのに新しい?2025年の食卓から考える
2025年のいま、世界各地のローカルフードがオンラインやSNSを通じて知られるようになり、遠く離れた地域の軽食や屋台料理に興味を持つ人も増えています。肉夹馍のように、長い歴史を持ちながらも「ハンバーガー」という現代的なイメージと重ねて語られる料理は、過去と現在をつなぐ存在として注目に値します。
私たちが何気なく口にしているハンバーガーも、視点を変えれば世界各地の「パンと肉の組み合わせ」とつながっているとも考えられます。中国北西部で生まれた肉夹馍の歴史に触れることは、日常の一食の背後にある長い時間と、多様な文化の広がりを意識するきっかけになるかもしれません。
海外の食文化を日本語で知ることは、単なるグルメ情報にとどまらず、「自分が何を食べているのか」「どんな背景があるのか」を静かに問い直すヒントにもなります。世界最古級のハンバーガーとも言われる肉夹馍を通して、中国の食文化と、自分自身の食の選び方をあらためて考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








