春の万里の長城に雪 河北省・金山嶺で幻想的な景色
2025年春、中国本土北部では寒冷前線の通過により気温が大きく下がり、複数の地域で雪が降りました。河北省承徳市では、万里の長城の一部である金山嶺長城がうっすらと雪化粧し、まるで童話の世界のような幻想的な景色が広がりました。
中国本土北部で気温が急低下、各地で雪
この春のある土曜日、中国本土北部の一部地域は、寒冷前線の影響で気温が急激に下がりました。前線に伴う冷たい空気が流れ込んだことで、雨ではなく雪となって降った地域もあり、季節の変わり目ならではの光景が見られました。
とくに北部のいくつかの地域では、短い時間ながらもしっかりとした雪となり、街や山々を白く染めました。冬から春へと向かう時期に、こうした「戻り寒波」のような形で寒さがぶり返すことは珍しくなく、今回もその一つの例といえます。
河北省承徳市・金山嶺長城が「雪のベール」に包まれる
河北省承徳市にある金山嶺長城では、この寒気の影響で雪が降り、長城の石造りの城壁や見張り台がうっすらと白く染まりました。雪は厚く積もるほどではないものの、全体に細かな雪のベールがかかったようになり、やわらかな白と灰色のコントラストが浮かび上がりました。
春の柔らかな光の中で、山の稜線に沿って続く長城が静かに雪をまとった姿は、まさに「フェアリーテイル(童話)のような光景」です。力強い歴史の象徴としての万里の長城が、一時的に繊細で幻想的な表情を見せたことで、自然の変化がもたらす意外性と美しさが際立ちました。
春の雪が教えてくれる「季節のゆらぎ」
春の雪は、一見すると「季節外れ」の現象に思えますが、冬から春へと移る時期には、暖かい空気と冷たい空気がせめぎ合うため、天候が変わりやすくなります。今回のように寒冷前線が通過すると、一時的に冬に戻ったかのような寒さや雪が生じることがあります。
こうした季節の「ゆらぎ」は、気候がゆっくりと次のステージへ移っていく過程でもあります。同じ地域でも、年によって春の訪れ方は変わり、ある年は早く暖かくなり、別の年は寒さが長く残ることもあります。春の雪は、その揺れ動くリズムを私たちに可視化してくれる現象ともいえます。
風景を楽しみつつ、急な寒さへの備えも
今回のような急な気温低下や降雪は、美しい景色を生み出す一方で、体調管理や外出時の安全面での注意も必要になります。とくに、日中との寒暖差が大きい春先は、次のようなポイントを意識することで、より安心して過ごすことができます。
- 服装は「重ね着」を基本にし、気温に合わせて脱ぎ着しやすくする
- 路面が濡れている際は、朝晩の冷え込みによる凍結に注意する
- 長時間の外出では、天気予報や地域の気象情報をこまめに確認する
金山嶺長城を包んだ春の雪は、中国本土北部の気象のダイナミズムと、自然が見せる多彩な表情をあらためて感じさせる出来事でした。日常のニュースとして受け止めるだけでなく、「季節はどう変化しているのか」「私たちはその変化とどう付き合うのか」を考えるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








