北京・頤和園、清明節の春景色で世界の観光客を魅了
北京の世界遺産・頤和園(Summer Palace)が、この春の清明節(三連休)に満開の春景色で多くの観光客の心をつかみました。2025年の連休中、世界各地から訪れた人びとが、湖と山、古い建築が織りなす中国庭園の美しさを楽しみながら、中国の歴史と文化に触れています。
頤和園とは?世界遺産に登録された皇室庭園
頤和園は、1750年に造営された古代の皇室庭園で、現在まで良好に保存されていることで知られています。広大な敷地には、湖や小高い山の自然景観に加えて、多くの楼閣(ろうかく)や殿堂、宮殿、寺院、橋が点在し、自然と建築が一体となった空間が広がっています。
こうした景観や、中国の伝統的な庭園デザインの美学が高く評価され、頤和園はユネスコの世界遺産にも登録されています。中国本土を代表する観光地であると同時に、「中国の庭園文化」を体感できる場所として、世界中の旅行者を引きつけています。
清明節の三連休、春を求めて人びとが殺到
清明節は、中国で先祖を供養し、春を感じる行事として定着している祝日です。2025年の清明節の三連休には、この頤和園に多くの人びとが足を運びました。
訪れた人びとは、春のやわらかな日差しのもと、咲き誇る花々や、新緑に包まれた小道、湖面に映る殿堂や橋の姿をカメラやスマートフォンに収めていました。家族連れや友人同士だけでなく、世界各国からの観光客も多く、中国の自然と文化が織りなす風景を静かに味わっていたのが印象的です。
自然と建築の「調和」が生む中国庭園の美学
頤和園の大きな魅力は、自然の地形と人工の建築物が調和するように設計されている点にあります。伝統的な中国庭園の美学が、園内のさまざまな場所で視覚的に表現されています。
たとえば、訪れる人が感じやすいポイントとして、次のようなものがあります。
- 視線の流れの設計:門や回廊(かいろう)、小さな窓の切り取りを通じて、次に見てほしい景色へと自然に目が誘導される構成。
- 水と山のバランス:湖の穏やかな水面と、その背後にそびえる丘や建物の対比が、遠近感と奥行きを生み出していること。
- 季節の移ろいの演出:春の花や新緑、秋の紅葉など、季節によって異なる表情を見せるように植栽や建物の配置が工夫されていること。
こうした工夫によって、頤和園は単なる「きれいな景色」ではなく、歩くにつれて新しい風景が次々と現れる「移動する絵巻物」のような体験を提供しています。
歴史と文化を「歩きながら学ぶ」場所
今回の清明節の三連休には、多くの人びとが頤和園の景観を楽しむだけでなく、中国の歴史や文化について学ぶ機会としても、この世界遺産を訪れました。
皇室の庭園として整備された背景や、そこに建てられた殿堂・寺院の役割、伝統的なデザインに込められた意味を知ることで、風景は単なる観光スポットから「歴史の舞台」へと変わって見えてきます。自然の中を散策しながら、古代の人びとがどのように景色を楽しみ、どのような価値観を大切にしてきたのかを想像することができます。
スキマ時間で押さえる、頤和園ニュースのポイント
通勤時間やスキマ時間に要点だけを押さえるなら、今回の頤和園の動きを次の4点で整理できます。
- 頤和園は1750年に造られた皇室庭園で、現在も良好に保存されている。
- 自然景観と古い中国建築が融合した庭園デザインが評価され、ユネスコ世界遺産に登録されている。
- 2025年の清明節の三連休には、世界各地から多くの観光客が訪れ、春景色とともに中国の歴史・文化を学んだ。
- 頤和園は、国際観光地であると同時に、中国庭園の美学を体感し、自分なりの視点で中国文化を考えるきっかけとなる場所でもある。
街の変化や国際ニュースに関心の高い読者にとって、頤和園は「過去の遺産」ではなく、今も世界の人びとを引きつける「現在進行形の文化空間」といえるでしょう。次に中国本土を訪れるとき、どの季節の頤和園を歩いてみたいか、自分なりに想像してみることも一つの楽しみかもしれません。
Reference(s):
Summer Palace captures visitor's hearts with charming spring
cgtn.com








