春色に染まる万里の長城・箭扣長城 アンズの花がつくる絶景
中国・北京の万里の長城の一部である箭扣(ジアンコウ)長城が、春になると一面のアンズの花に包まれ、山全体が淡い色に染まります。この国際ニュースを、日本語ニュースとして分かりやすく整理しながら、歴史遺産と自然が交わる風景の意味を考えてみます。
北京・箭扣長城を包むアンズの花の「海」
北京市懐柔区に位置する箭扣長城は、春になると咲き誇るアンズの花に覆われ、まさに花の海のような光景が広がります。山の稜線に沿ってうねる城壁と、斜面を埋め尽くす花々が重なり合い、息をのむような眺めが生まれます。
石造りの長城と柔らかな花びらのコントラストは、写真や動画で見ても印象的ですが、実際に山の空気や春の光の変化を感じながら眺めると、いっそう立体的な美しさを帯びると伝えられています。
- 懐柔区の山あいに伸びる万里の長城の一部であること
- 春にはアンズの花が斜面を覆い、淡いピンクや白に染め上げること
- 長城と山並み、花々が重なる風景が「息をのむ絶景」として紹介されていること
明代に築かれた、急峻な尾根の長城
箭扣長城は、明代に築かれた区間で、急峻な山の尾根に沿って建設されたとされています。細い尾根に沿って城壁が続くため、周辺の地形そのものが長城の一部になっているかのような迫力があります。
この区間は長いあいだ大きな手が加えられず、いわば「手つかず」の状態で残ってきたとされています。そのため、均整のとれた整備済みの観光地とは少し異なる、歴史の時間がそのまま堆積したような雰囲気を感じられる点が特徴です。
明代の人びとが、なぜあえてこのような急峻な尾根に城壁を築いたのかを想像しながら歩くと、単なる景色としての長城ではなく、防御や見張りの構造物としてのリアリティも見えてきます。
ハイカーと訪問者を惹きつける「挑戦」の長城
箭扣長城は、その険しい地形から、多くの訪問者やハイキング愛好家を惹きつけてきました。山の尾根に沿って伸びるルートは、気軽な散歩というより、「挑戦」として長城を歩きたい人が足を運ぶ場所として知られています。
一部の区間は、ひとりがやっと通れるほどの幅しかなく、すれ違うのも難しいほどの狭さだと伝えられています。こうした細い区間では、足元を確かめながら、順番にゆっくりと進む必要があります。
- 急な斜面や細い尾根を登り下りするスリル
- 山の上から見下ろすアンズの花の「海」の眺め
- 長城そのものの歴史と、自然のダイナミックな風景を一度に味わえる体験
こうした条件のため、箭扣長城は「景色の美しさ」と「歩く難しさ」の両方を楽しみたい人にとって、特別な場所になっています。
歴史遺産と自然をどう楽しむか
春の箭扣長城の風景は、SNSで共有したくなる、いわゆる「映える」景色でもあります。一方で、長城は歴史遺産であり、山の生態系も守るべき自然環境です。美しい景色を前にしたとき、どう向き合うかが、これからの観光のあり方を考えるヒントにもなります。
- 長城の石や構造物に過度に触れたり、傷つけたりしないこと
- 山の植物を採ったりせず、花は「見る」ことで楽しむこと
- 写真や動画をシェアするときは、景色だけでなく歴史的背景にも一言触れてみること
北京・懐柔区の箭扣長城を覆うアンズの花の光景は、歴史と自然が同じ場所で呼吸していることを実感させてくれます。遠くから眺める人も、実際に歩く人も、この風景をきっかけに、文化遺産との付き合い方や、自然との距離感を静かに見直す時間を持てるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








