CICAF 2025で広がるイマーシブなアニメ体験 杭州発の国際ニュース video poster
中国・杭州で開催された国際アニメイベント「China International Cartoon and Animation Festival(CICAF)2025」が、21年目を迎えました。累計来場者数は1,800万人超、参加企業は世界で2万1,000社以上。いまや世界有数のアニメーションショーケースとして、アジア発のイマーシブ(没入型)コンテンツとビジネスの最前線を映し出しています。
CICAFとは何か:21年で育った国際アニメのハブ
China International Cartoon and Animation Festival(CICAF)は、中国・杭州を舞台にした国際的なアニメーションフェスティバルです。2025年で21回目を迎え、これまでに累計1,800万人以上が来場し、世界各地から2万1,000社にのぼる企業が参加してきました。
この数字は、CICAFが単なるファンイベントにとどまらず、アニメやマンガ、キャラクター産業に関わる人々が集まる「ハブ」として成長してきたことを物語っています。作品を見せる場であると同時に、新しい企画や共同制作、ライセンスビジネスなどが生まれるきっかけの場にもなっています。
キーワードはイマーシブ・イノベーション
CICAF 2025の合言葉は、タイトルにもある通り「イマーシブ・イノベーション」です。イマーシブとは、観客が作品世界に「入り込んだ」ように感じられる没入体験のことを指します。
アニメやゲームの分野では、スクリーンの前で受け身で見るだけでなく、空間全体を使った映像演出やインタラクティブな体験が広がっています。こうした流れの中で、CICAF 2025は、アニメーションとデジタル技術を組み合わせた新しい表現や、ファンとの関わり方を探る場として注目されています。
たとえば、キャラクターと同じ空間にいるように感じられる展示や、物語の一部を自分で選択して進めていく体験など、「物語の中に入る」感覚をどう生み出すかが、クリエイターや企業にとって重要なテーマになっています。
1,800万人と2万1,000社が積み上げたネットワーク
これまでにCICAFを訪れた来場者は累計1,800万人以上、参加した企業は世界で2万1,000社以上にのぼります。このスケールの国際アニメフェスティバルは、世界でも限られた存在です。
多様な企業やクリエイターが同じ場所に集まることで、次のような動きが生まれやすくなります。
- 新作アニメやキャラクターの国際展開に向けた商談
- スタジオ同士の共同制作や技術協力の相談
- 配信プラットフォームやメディアとのパートナーシップ探し
こうした積み重ねが、CICAFを「世界のアニメビジネスが交わる場」として位置づけてきたといえます。
杭州から世界へ:メディアが伝えるCICAF 2025
国際ニュースメディアも、CICAF 2025の動きに注目しています。CGTNの朱思穎(Zhu Siying)記者は、現地・杭州からフェスティバルの様子を伝え、会場の雰囲気や来場者の声、最新のイマーシブコンテンツを紹介しています。
現場からのレポートを通じて、海外の視聴者も杭州の街の空気感や、アニメを軸にした創造産業の活力に触れることができます。アニメという共通言語を通じて、都市の魅力や文化的な自信を発信している点も、CICAFの特徴だといえます。
日本の読者にとってのCICAF 2025
日本のアニメファンやクリエイターにとって、CICAF 2025は少なくとも三つの意味を持つイベントといえます。
- アジアのアニメ動向を知る窓口:世界有数の規模を誇るCICAFの動きは、アジアの視聴者がどのような作品や体験を求めているのかを知るヒントになります。
- イマーシブ表現の実験場:没入型のアニメ体験は、日本のスタジオやコンテンツホルダーにとっても避けて通れないテーマです。他地域の試みを知ることは、新しいアイデアの刺激になります。
- 将来のコラボレーションの可能性:累計2万1,000社が参加してきたネットワークは、国境を越えた共同制作やIP(知的財産)の展開において重要な役割を果たしうる場です。
アニメをめぐる国際ニュースを日本語で追いかけることは、単に「海外のトレンドを知る」だけでなく、自分たちの強みや次の一歩を考えるきっかけにもなります。
「読みやすいのに考えさせられる」国際アニメニュースとして
21年目を迎えたCICAF 2025は、数字の上でも、演出や体験の面でも、国際アニメシーンの重要な舞台になりつつあります。イマーシブ・イノベーションというキーワードは、これからのアニメ制作やファン体験のあり方を考えるうえで、避けて通れないテーマです。
日本にいる私たちも、杭州から届くCICAFのニュースに耳を傾けることで、「アニメをどう楽しみ、どう作り、どう世界とつながっていくか」という問いを、あらためて自分ごととして考えてみることができるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








