杭州西側のXixi National Wetland Park 都市にひらかれた「緑のオアシス」
中国・浙江省杭州の西側に広がるXixi National Wetland Parkは、都市の中に残された貴重な湿地であり、市民にとっての「酸素バー」として親しまれています。本記事では、その豊かな自然環境と4000年以上にわたる文化遺産、そして現代の杭州の暮らしとのつながりを紹介します。
都市のすぐそばにある「緑のオアシス」
Xixi National Wetland Parkは、杭州の西側に位置し、周囲を豊かな緑に囲まれた湿地公園です。園内には数多くの池や湖、湿原が点在し、多様な動物や植物が生息しています。
こうした自然環境は、忙しい都市生活を送る人びとにとって、深呼吸がしたくなるような「自然の酸素バー」となっています。水面に映る木々や静かな水路の景色は、短い滞在でも気分をリセットさせてくれます。
市民に愛される理由
- 池や湖、湿原がつくる変化に富んだ水辺の景観
- 多様な動植物に触れられる自然観察の場
- 都市に近い立地によるリラックス空間
湿地が育んだ4000年以上の歴史
Xixi National Wetland Parkは、Liangzhu文化期(Liangzhu Culture period)に形成された湿地です。そのため、この地域には4000年以上にわたる豊かな文化的遺産が受け継がれています。
湿地という自然環境は、人びとの生活や信仰、物資の往来を支える舞台でもありました。Xixiの水辺を歩くと、自然の風景の中に、長い時間の流れが静かに感じられます。
古い建物と遺物が語るローカルストーリー
園内には、古い建物や遺物が今も残されており、地域の歴史や文化を物語っています。湿地の自然の中に点在するこうした構造物は、かつてここで暮らしてきた人びとの営みを現在に伝えています。
訪れる人にとっては、自然の風景を楽しむ場所であると同時に、自然と歴史の関係を考えさせてくれる「野外ミュージアム」のような場にもなっています。
南方のオペラとドラゴンボートが息づく
Xixi National Wetland Parkは、自然と歴史だけでなく、現在も続く文化の舞台でもあります。園内では、南方のオペラ(southern Chinese opera)や伝統的なドラゴンボート競漕が行われており、この地の文化は今も力強く息づいています。
水とともに発展してきた文化が、湿地という環境の中で今も受け継がれていることは、Xixiの大きな特徴です。自然の中で舞台芸術や伝統行事を体験できることは、都市の公園としても貴重だと言えるでしょう。
都市と自然と文化が交わる場所として
杭州の西側に広がるXixi National Wetland Parkは、市民の日常に開かれた「ローカル・ワンダーランド」でありながら、湿地の保全と長い歴史、そして現在進行形の文化が共存する場でもあります。
2025年の今、世界の多くの都市が自然環境と開発のバランスという課題に向き合う中で、Xixiのように水辺の自然と地域文化を一体として守り、活かしていく試みは、これからの都市づくりを考えるうえでも示唆に富んでいます。
Reference(s):
cgtn.com








