新疆が「China Travel」の新トレンド カシュガルに世界から観光客 video poster
中国北西部の新疆ウイグル自治区が、世界で注目される「China Travel(中国旅行)」ブームの中で、いま人気の国際観光地として存在感を高めています。なかでもシルクロードの要衝カシュガルには、歴史とグルメ、絶景を求めて海外からの旅行者が集まっています。
「China Travel」ブームと新疆インバウンドの伸び
2025年現在、「China Travel」と呼ばれる中国各地を巡る旅が、動画配信やSNSを通じて世界的なトレンドになっています。その中で、新疆ウイグル自治区はシルクロードの歴史遺産と雄大な自然景観を一度に味わえる地域として、海外からの観光客が増えつつあります。
新疆の西端に位置するカシュガルは、古い歴史と活気ある現代の暮らしが交わる都市です。深い歴史を感じられる街並みや独特の建築、そして個性豊かな料理が、国際観光客を引きつけています。
古都カシュガルで味わう「生きているシルクロード」
中世の旅行家マルコ・ポーロも約750年前、シルクロードの旅の途中でこの地に驚嘆したと伝えられています。かつての隊商路に沿って発展した市場は、現在では活気あふれるバザールとなり、迷路のような路地や茶館にはシルクロードの記憶が色濃く残っています。
観光客は石畳の小道を歩き、伝統的な建築を眺めながら、長い年月をかけて受け継がれてきた味を持つ屋台料理を楽しむことができます。まさに「遺産が保存されている」のではなく、「遺産の中で生活が続いている」ことを実感できる空間です。
アルバニアから訪れた観光客のアーリンダさんは、カシュガルの魅力として焼きたてのナンや小麦の麺料理を挙げ、「カシュガルが大好きで、また来たいと思う。多くの人にここのパンと麺を味わってほしい」と話しています。素朴なパンや麺は、シルクロード交易を支えてきた小麦文化の象徴でもあります。
ビザ免除と新規航空路線で近づく新疆
風景やグルメだけでなく、新疆は制度面や交通面でも海外からの旅行者を迎え入れる動きを強めています。外国人観光客に向けたビザなしでの入境や、新たな航空路線の整備が進められています。制度と交通の両面からハードルを下げることで、「行きたい」と思った時に実際に足を運びやすい環境づくりが進んでいます。
自治区の中心都市ウルムチは、現在、カザフスタンやウズベキスタン、キルギスを含む20か国・23地域と結ばれており、合計26本の航空路線が運航しています。中央アジアと中国内陸部を結ぶハブとしての性格が強まり、複数の国や地域を組み合わせた周遊旅行の拠点にもなりつつあります。
アゼルバイジャンから2度目の中国旅行で新疆を訪れたスッリディンさんは、「何もかもが便利で、人々はとても親切。食事も素晴らしい。旅の途中で何か問題があってもすぐに解決できる」と語り、受け入れ体制の整った旅行先としての安心感を口にしています。
新疆旅行を考えるときの3つのポイント
「China Travel」をきっかけに新疆旅行に関心を持つ人にとって、押さえておきたい視点もあります。
- 歴史と文化の文脈を知る:カシュガルはシルクロード交易の拠点として発展してきました。単なる観光地としてではなく、長い交流の歴史を踏まえて街を歩くことで、風景や建物の意味がより立体的に見えてきます。
- 食を通じて地域を理解する:ナンに代表されるパンや、小麦の麺料理など、現地の料理には生活や歴史が凝縮されています。観光スポット巡りとあわせて、屋台や茶館での時間を旅程に組み込むと、体験が一層豊かになります。
- 移動ルートと最新情報を確認する:ウルムチと各国・各地域を結ぶ航空路線が増えているため、乗り継ぎや周遊プランの選択肢も広がっています。一方で、ビザや入境ルールなどは変わる可能性があるため、出発前に最新の公式情報を確認することが重要です。
世界の旅行者の間で存在感を増す新疆ウイグル自治区。シルクロードの記憶が色濃く残るカシュガルの街並みと、ビザ免除や航空路線の拡充といった新しい動きが重なり合うことで、「過去」と「現在」の中国を同時に体感できる目的地として、今後も注目を集めそうです。
Reference(s):
cgtn.com








