貴州省ロングリ県の未来型カプセル宿 自然回帰ツーリズムで農村経済を活性化
中国・貴州省ロングリ県の広大なキャンプ場に、SF映画に出てきそうな「宇宙カプセル」型の宿泊施設が並び、自然の中で過ごす新しい旅行スタイルが注目されています。この「自然回帰」ツーリズムは、地域の観光振興と農村経済の発展をめざす取り組みとしても位置づけられています。
貴州省ロングリ県に広がる「自然回帰」キャンプ場
キャンプ場があるのは、中国南西部・貴州省のロングリ県です。周囲を緑豊かな山々と草原、湖に囲まれた広大なエリアにキャンプ場が整備され、訪れる人は、日常の喧騒から離れて自然に近い時間を過ごすことができます。
こうした自然環境を生かし、「自然の中に身を置く」ことそのものを楽しむバック・トゥ・ネイチャー(自然回帰)型の旅行体験が提供されています。
未来的な「宇宙カプセル」で自然に泊まる
キャンプ場で目を引くのが、未来的なデザインのスペースカプセル型ホリデーホームです。丸みを帯びたカプセル状の小さな建物が点在し、SFの世界に入り込んだような非日常感と、自然の中で過ごす素朴な時間が同居する空間になっています。
従来のテント泊とは異なり、カプセル型の宿泊施設を用いることで、自然との距離感を保ちながらも、一定の快適さや安心感を得られる点が特徴です。アウトドアに慣れていない人でも利用しやすいスタイルと言えます。
観光振興と農村経済の発展をねらう取り組み
地元政府は、このエリアの自然の美しさと交通アクセスの良さに注目し、観光地としてのポテンシャルを引き出そうとしています。キャンプ場には、宿泊だけでなく、食事やレジャーなど、旅行者が滞在しやすい設備が一通り整えられ、訪れた人が長く滞在しやすい環境づくりが進められています。
こうした取り組みは、観光客を呼び込むことで地域の雇用や消費を生み出し、農村経済の活性化につなげる狙いがあります。自然資源を守りながら、観光産業としての価値を高めることが、持続的な地域づくりの鍵となりつつあります。
なぜ今、「自然の中で過ごす旅」が注目されるのか
スマートフォンやPCに囲まれた生活が当たり前になった今、都市部の生活者のあいだでは、デジタルから一歩距離を置き、自然の中で心身をリセットしたいというニーズが高まっています。山や湖の風景を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごすことは、多くの人にとって贅沢な体験になりつつあります。
ロングリ県のキャンプ場のように、自然環境とユニークな宿泊体験を組み合わせた場所は、単なる「映えるスポット」にとどまらず、地域の暮らしや経済とも結びついた新しい観光のかたちとして広がりを見せています。
日本の読者への小さなヒント
海外の地方都市が、豊かな自然とデザイン性のある宿泊施設を組み合わせて観光資源を磨く動きは、日本の地方創生や観光戦略を考えるうえでも参考になりそうです。
次の旅先を選ぶとき、「どれだけ自然に近づけるか」と同時に「その地域の経済や暮らしにどう関われるか」という視点を少しだけ意識してみると、旅行が単なるリフレッシュを超え、世界や社会を見る新しいきっかけになるかもしれません。
Reference(s):
Campsite in Guizhou offers back-to-nature travel experiences
cgtn.com








