新疆エミン川のスワン・ベイ 白鳥180羽を守る一人の約束 video poster
中国・新疆ウイグル自治区タチャン地区を流れるエミン川で、白鳥を守る一人の住民の静かな行動が、地域全体を巻き込む物語へと育っています。17年前にこの川沿いにいた白鳥はわずか2羽だけでしたが、現在は180羽以上に増え、「スワン・ベイ」と呼ばれるほどのにぎわいを見せています。
2羽から180羽へ エミン川に生まれたスワン・ベイ
かつてエミン川には、たった2羽の白鳥しかいませんでした。それがいまでは180羽を超えるまでに増え、優雅に羽を休める白鳥たちを一目見ようと、多くの人びとが川辺に足を運ぶようになりました。この変化の背景には、地域の粘り強い保護の取り組みがあります。
Illyar Ily さん 一人の見守りから始まった保護活動
白鳥の物語の中心にいるのが、地元の男性 Illyar Ily さんです。彼は当初、一人でエミン川の白鳥を守り続けてきました。日々の暮らしのなかで、白鳥の存在に心を寄せ、彼らが安全に過ごせるよう見守ることを続けてきたのです。
やがてその思いは周囲の共感を呼び、Illy さんは専任の仲間たちとチームを作るようになりました。さらに、その輪は地域全体へと広がり、多くの住民が白鳥保護に協力するようになりました。
地域ぐるみで育てる「白鳥の楽園」
いまのエミン川の「スワン・ベイ」は、単なる観光スポットではありません。白鳥を大切に思う人びとの手によって守られてきた、地域ぐるみの自然保護の象徴になっています。優雅な白鳥たちを見ようと集まる訪問者も、静かに観察しながらこの場所の特別さを感じています。
自然を守る取り組みは、往々にして目立たず、時間もかかります。それでも、エミン川の変化は、一つの地域の粘り強い努力が、風景そのものを変えることを示しています。
次の世代へ託された約束
Illyar Ily さんは、白鳥たちを守るために、長年にわたり愛情と忍耐を持って活動を続けてきました。彼はこれからも保護活動を続けることを誓っており、この取り組みを次の世代が引き継いでくれることを願っています。
一人の「守り人」の思いが、やがてチームになり、そして地域全体の約束へと変わっていく。この流れこそが、エミン川の白鳥たちが安心して暮らせる未来を支えていると言えます。
エミン川の物語から私たちが学べること
遠く新疆のエミン川で起きた変化は、日本に暮らす私たちにも問いを投げかけます。身近な自然や生きものを守るために、私たちは何ができるのか。答えは、大きなことではなく、小さな行動の積み重ねのなかにありそうです。
- 自分の住む地域の川や公園の環境に関心を持つ
- 野鳥や野生動物を見かけたら、距離を保って静かに見守る
- 自然保護に取り組む人や活動の話を、家族や友人、SNSで共有する
エミン川の「スワン・ソング」とも呼べるこの物語は、自然を守ることが特別な誰かだけの仕事ではなく、私たち一人ひとりが関わることのできる営みであることを静かに教えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








