中国・南昌の夏、水辺に集う希少な野鳥たち 生物多様性を映す光景
中国・江西省南昌市の水辺に、国家級の保護鳥類であるハチクイやカワセミの仲間が集まり、夏の暑さをしのぎながら餌をとる様子が話題になっています。都市の夏の風景に、豊かな生物多様性が重なったニュースです。
江西省・南昌の水辺に集う希少な野鳥たち
2025年の夏、中国の国際ニュースとしても注目されたのが、江西省南昌市の水辺で観察された多様な野鳥です。現地では、国家の保護対象となっている鳥類が次々と確認されました。
確認されたのは、色鮮やかなbee-eater(ハチクイ)をはじめ、white-throated kingfisher、black-capped kingfisherなどのカワセミの仲間です。これらの鳥は、水面に向かって勢いよく飛び込みながら餌を追い、ときには羽根を濡らして涼をとるような、夏ならではの仕草を見せていたと伝えられています。
南昌の水辺で、こうした希少な野鳥が「食事」と「水遊び」を同時に楽しむ姿は、この地域の生物多様性の豊かさを象徴する光景だといえます。
「中国で最も美しい鳥」とも呼ばれるブルースローテッド・ハチクイ
国際ニュースでもしばしば取り上げられるbee-eaterの中でも、blue-throated bee-eater(ブルースローテッド・ハチクイ)は、「中国で最も美しい鳥」と評されることがあります。名前の通り、喉もとが青く彩られた姿が特徴です。
ブルースローテッド・ハチクイは、空中での狩りが得意なことで知られています。トンボやチョウ、ハチ、コガネムシなどの昆虫を、飛びながら素早くとらえることができ、夏の空を背景にしたハンティングの瞬間は、まるでスローモーションの映像のように印象的です。
今回南昌で見られたように、ハチクイが水辺の上空を舞い、昆虫を捉え、時には水面近くまで急降下する様子は、野鳥観察をする人にとって忘れられない光景になりそうです。
夏の都市の水辺が映し出す生物多様性
日本語で読む中国ニュースとして、この南昌の野鳥の話題がおもしろいのは、都市の水辺と野生生物との距離の近さが垣間見える点です。国家保護鳥類が都市の近くで餌をとり、涼をとる姿は、周辺の自然環境が多様な生き物を支えられる状態にあることを示しています。
一般に、野鳥は次のような役割を担う存在だとされています。
- 地域の環境がどれだけ健全かを映す「指標」のような役割
- 昆虫などを捕食し、生態系のバランスを保つことへの貢献
- 美しい姿やしぐさを通じて、人々が自然に関心をもつきっかけをつくる存在
南昌での野鳥観察のニュースは、単なる「癒やしの話題」にとどまらず、都市と自然、生物多様性の関係を考える入り口にもなり得ます。
私たちが野鳥ニュースから学べること
今回のような国際ニュースは、日本に暮らす私たちにとっても、身近な自然との付き合い方を見直すヒントになります。中国・南昌の水辺に集う野鳥の姿は、国や地域を超えて共有できる「夏の記憶」の一つと言えるかもしれません。
静かに見守るという選択
もし身近な川や公園で希少な野鳥を見かけたら、次のような点を意識するとよいとされています。
- 近づき過ぎず、双眼鏡やカメラのズームなどで距離を保って観察する
- 大きな音を立てたり、フラッシュ撮影をしたりせず、鳥のペースを尊重する
- むやみに餌を与えず、自然のままの暮らしを妨げない
南昌の野鳥ニュースがSNSなどで共有されるように、写真や動画で自然の美しさを伝えることは、世界のどこにいてもできる小さなアクションです。同時に、その背景にある生物多様性や環境のあり方について、一歩立ち止まって考えてみるきっかけにもなります。
夏の盛りに、涼を求めて水辺に集まる希少な鳥たち。その姿を追うニュースは、国際ニュースでありながら、私たち自身の暮らし方や自然へのまなざしを静かに問いかけているように感じられます。
Reference(s):
Nanchang welcomes rare birds for summer feeding and cooling off
cgtn.com








