貴州・三都県で夜の「村の競馬大会」 水族の祭りから生まれた伝統行事 video poster
中国南西部の貴州省三都県で、夜空の下を馬が駆け抜ける恒例イベント「村の競馬大会」が開催されました。少数民族の水(すい)族が受け継いできた伝統的な祭りから発展したこの競馬大会は、中国ニュースの中でも地域文化を映し出す国際ニュースとして注目されています。
夜空を駆ける「村の競馬大会」とは
貴州省三都県の「村の競馬大会」は、毎年行われる地域密着型のイベントです。もともとは水族の伝統的な祭礼に由来し、現在は村をあげて楽しむ催しとして受け継がれています。
会場では、暗くなった時間帯にレースが行われ、照明や炎の明かりの中を馬が勢いよく走り抜けます。観客席からは歓声が上がり、夜ならではの熱気に包まれます。
迫力のレースと馬術ショー、そして焚き火の輪
今回の村の競馬大会では、スピード感あふれるレースに加え、馬の技を披露する馬術ショーも行われました。華やかな衣装をまとった騎手や参加者が登場し、馬との呼吸の合った動きで観客を沸かせたと伝えられています。
イベントの締めくくりには、大きな焚き火を囲む「たき火の宴」が開かれました。炎を中心に輪になって踊ったり、歌ったりしながら、参加者どうしが交流を深める時間となりました。こうした焚き火の場は、単なる観光イベントを超え、地域の人びとのつながりを感じられる象徴的なシーンでもあります。
水族の伝統文化を今に伝える役割
村の競馬大会の背景には、水族の伝統的な祭りがあります。もともと祈りや感謝の意味を込めて行われてきた祭礼が、時代とともに形を変えつつも、競馬や馬術のイベントとして受け継がれているのが特徴です。
夜間開催というスタイルは、日中の観光イベントとは違った雰囲気を生み出します。炎や灯りに照らされた馬や騎手のシルエットは、どこか神秘的で、かつての祭礼の面影を感じさせます。伝統と現代的な演出が自然に溶け合うことで、若い世代にも魅力的な形で文化が伝わっていると言えるでしょう。
地域を元気にする観光・交流の場
この村の競馬大会には、多くの人びとが足を運びました。地元の住民はもちろん、周辺地域からの来訪者も集まり、会場は活気にあふれた雰囲気となりました。観客にとっては、迫力あるレースを楽しみながら、水族の文化や暮らしに触れられる貴重な機会です。
こうしたイベントは、地域の魅力を内外に発信し、観光や交流のきっかけをつくる役割も果たします。特に、夜間イベントは短い滞在時間でも非日常感を味わえるため、今後の観光コンテンツとしての広がりも期待されます。
スマホ世代が注目したいポイント
デジタルネイティブ世代にとって、このようなローカルな中国ニュースにはいくつかの「刺さる」ポイントがあります。
- 映えるシーンが多いこと:夜のレース、炎に照らされた馬と人びとの姿は、写真や動画で切り取りたくなる瞬間が豊富です。
- ストーリー性のある伝統:水族の祭礼から生まれたという背景があることで、単なるイベント以上の物語を感じられます。
- 地域と世界をつなぐ視点:地方の小さな村での行事が、国際ニュースとして世界に共有される流れは、グローバル時代ならではの面白さがあります。
ローカルな祭りから考える「文化をどう残すか」
今回の貴州省三都県の村の競馬大会は、単に「珍しいお祭り」として眺めるだけでなく、「地域の文化をどのように未来につないでいくか」を考えるヒントにもなります。
伝統をそのまま保存するだけでなく、競馬やショー、夜間イベントといった形で現代の観客にも分かりやすく開く。そのプロセスそのものが、文化のアップデートと言えます。日本各地でも同じような課題を抱える地域は少なくありません。貴州の村の競馬大会は、そんな私たちにとっても、学びの多い国際ニュースになっているのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








