新疆の断崖を登るアイベックス 希少な野生ヤギが生物多様性を支える video poster
新疆の断崖を登るアイベックス 希少な野生ヤギが生物多様性を支える
中国北西部の新疆ウイグル自治区・クンルン山脈の高地で、断崖絶壁を自在に登る希少なアイベックス(野生ヤギ)が最近カメラにとらえられました。国家二級保護種に指定されているこの動物は、近年個体数が増えつつあり、地域の生物多様性と生態系のバランス維持に重要な役割を果たしています。
ほぼ垂直の岩壁を歩く驚きの映像
映像には、新疆ウイグル自治区のクンルン山脈の高所で、アイベックスがほぼ垂直に近い岩壁に体をぴたりと寄せ、幅の狭い岩棚へ軽々と跳び移る様子が収められています。足元は切り立った崖ですが、彼らはバランスを崩すことなく、まるで平地を歩くかのような安定した動きで進んでいきます。
アイベックスは、標高3,500〜6,000メートルに広がる険しい岩場をすみかとし、その過酷な環境に適応してきたとされています。今回の映像は、その卓越した敏しょう性と強靭さを、都市部ではなかなか想像できないスケールで見せてくれます。
希少な国家二級保護種、回復しつつある個体数
映像に映るアイベックスは、国の第二級保護対象となっている希少な野生ヤギです。近年、この地域では個体数が増えているとされ、その存在感は少しずつ高まっています。
こうした野生動物の回復は、
- 地域の生物多様性が守られていること
- 山岳地帯の生態系が健全に機能していること
- 人間の活動と自然保護のバランスが一定程度保たれていること
などのサインと見ることができます。アイベックスの生息域が維持されることで、多様な動植物が共存する生態系の安定にもつながっていきます。
断崖の向こう側にある見えない景色を考える
都市に暮らす私たちにとって、標高数千メートルの断崖を軽やかに行き来する野生ヤギの姿は、どこか別世界の出来事のようにも感じられます。しかし、その一歩一歩は、新疆ウイグル自治区の自然環境がまだ大きなダイナミズムを保っていることを物語っています。
環境問題というと、気候変動や資源枯渇といった抽象的なテーマに目が向きがちですが、断崖を駆けるアイベックスのような具体的な存在に目を向けることで、生物多様性や生態系のバランスをより身近なものとして考えるきっかけになります。スマートフォンの画面越しに映るその軽やかな足取りは、私たちに自然との距離をもう一度問い直すよう静かに促しているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








