シガツェの歩行者天国を歩く チベット工芸が息づく「にぎわいの通り」
中国西部のシーザン(チベット自治区)にある都市シガツェでは、歩行者専用のにぎやかな通りが、地元の暮らしと観光をつなぐ大切な場所になっています。日用品から旅の土産、そしてチベット工芸までが一か所に集まり、「商い」と「ものづくり」が同時に見える、この地域らしい風景が広がっています。
日用品と土産物が並ぶ、シガツェの歩行者通り
シガツェの歩行者天国の両側には、びっしりと店舗が並んでいます。店先には、地元の人が日常的に使う日用品と、旅行者向けの土産物が同じ棚に並びます。
- 調味料や生活雑貨などの「いつもの買い物」
- 数珠やお守り、織物などの「旅の記念品」
- お茶やお菓子など、その場で味わえるローカルフード
観光客だけでなく、地元の人も普段づかいで訪れるため、通り全体が「観光地」でありながら「生活の市場」でもあるのが特徴です。2025年現在も、この二つの顔が共存する光景は、この街の魅力として受け継がれています。
職人がその場で編む、チベット工芸の「公開制作」
この歩行者通りを特別な場所にしているのが、手仕事を披露する地元の職人たちです。多くの店先では、チベット文化に根ざした装飾品を、職人がその場で一つひとつ編み上げています。
糸やビーズを指先で器用に操りながら、ブレスレットやストラップ、壁飾りなどの小物が形になっていく様子は、通りを行き交う人の足を自然と止めます。観光客は制作の工程を間近で見られるだけでなく、「今、目の前で作られたもの」をそのまま購入できるのが魅力です。
こうした「公開制作」は、商品としての土産物であると同時に、チベットの手工芸文化そのものを伝える役割も担っています。買い物の時間が、そのまま小さな工芸体験や文化交流の時間にもなっているのです。
商いとアートが溶け合う、Xizangらしい風景
シガツェの歩行者通りは、単なるショッピングストリートではありません。露店や小さな店の多くは家族経営で、店主自らが職人のこともあれば、親族や友人が工房で支えることもあります。
通りを歩くと、次のような「にぎわい」が重なり合っていることに気づきます。
- 品物を勧める声や値段交渉の会話
- 道具が触れ合う音や、糸を引くかすかな音
- 色鮮やかな織物や装飾品がつくる、通り全体の色彩
商売の場でありながら、通り全体が一つの大きな「作品」のようにも見える――そんな、商いとアートが自然に混じり合った風景が、いまのXizangの都市の一側面を象徴しています。
観光と暮らしが交わる場所としての意味
国際ニュースとして見たとき、このシガツェの歩行者通りは、急速に変化する都市部の中で、地域の文化がどのように生き続けているかを示す一つの例だと言えます。観光客向けの土産物が並ぶ一方で、地元の人の日常の買い物の場でもあることは、観光と暮らしの距離が近いことの表れです。
観光客にとっては「特別な体験」でも、地元にとっては「いつもの一日」。その重なり合う場所にこそ、街のリアルな姿があります。2025年のいまも、シガツェの歩行者天国は、その「重なり」を目に見える形で伝えてくれる場所として、静かに、しかし力強く息づいています。
シガツェの通りから見える、旅のヒント
この通りの様子は、これから旅先を選ぶ私たちに、いくつかのヒントを与えてくれます。
- 土産物を買うときは、その「つくられ方」にも目を向けてみる
- 観光地の歩行者天国でも、地元の人の「日常の使い方」を観察してみる
- 写真だけでなく、音や匂い、会話も含めて「通り全体の記憶」を持ち帰る
シガツェの歩行者通りは、そうした視点で歩くと、単なるショッピングではなく、その土地に流れる時間や文化を感じる「小さなフィールドワーク」の場にもなります。オンラインで世界の動きを追う私たちにとっても、こうした現地の息づかいを想像することは、ニュースを読む目線を少し広げてくれるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








