香港でドローンショー 中国人民の抗日戦争勝利80周年を記念
香港でドローンショー 戦争の記憶と平和への願いを夜空に
中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年となる節目の年に合わせ、香港で土曜日の夜、大規模なドローンショーが開かれました。夜空に浮かぶ光の演出を通じて、歴史を振り返り、犠牲者を悼み、平和への思いを共有する試みです。
1,200機のドローンがつくる「動く記念碑」
今回のドローンショーは、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年を記念するイベントとして実施されました。テーマは「歴史を心に刻み、先人を追悼し、平和を大切にし、より良い未来を築く」。会場上空には1,200機のドローンが飛び立ち、光の点となってさまざまな図柄を描き出しました。
ショーは没入型の演出として設計され、多くの人びとが立ち止まり、頭上の光景を見上げながら、歴史と向き合う時間を過ごしたとされています。
七七事変から香港の記念碑まで、歴史の場面を再現
ドローンは、中国人民の抗日戦争に関連する七七事変の場面や、香港にあるWu Kau Tangの記念碑をかたどった図形を次々と描きました。静かな夜空に浮かぶ歴史のシーンは、通常の花火とは異なる、物語性のある演出となりました。
光で構成された記念碑のシルエットや歴史的な場面は、観客に対し、過去の出来事を「思い出す」のではなく「追体験する」ような感覚をもたらしたとみられます。
歴史を語る新しい手段としてのドローンショー
今回のイベントは、歴史を伝える手段として、テクノロジーを積極的に活用した点でも注目されます。従来の式典や展示に比べ、ドローンショーは音と光を組み合わせ、短い時間で強い印象を残すことができます。
特に、デジタルネイティブ世代や子どもたちにとっては、教科書や資料ではなく、空を見上げる体験として戦争の記憶に触れられることが特徴です。SNSで共有しやすいビジュアルであることもあり、歴史や平和について考えるきっかけがオンライン上に広がっていく可能性もあります。
「歴史を忘れず、平和を大切にする」というメッセージ
主催者側が掲げたテーマは「歴史を心に刻み、先人を追悼し、平和を大切にし、より良い未来を築く」というものです。このメッセージは、国や地域を問わず、多くの人が共有しうる普遍的な価値観とも重なります。
今回のショーを通じて浮かび上がったのは、次のような問いかけです。
- 大きな戦争から80年が過ぎた今、私たちは何を記憶し続けるべきか
- 犠牲となった人びとの存在を、どのように現在の社会に結びつけて語るのか
- テクノロジーを使って、過去から学び、未来に向けてどんな物語を描けるのか
香港の夜空に描かれたドローンショーは、単なるエンターテインメントではなく、歴史と平和について静かに考える場をつくり出したと言えそうです。
Reference(s):
Hong Kong holds drone show to mark anniversary of War of Resistance
cgtn.com








