アジアや欧州で皆既月食ブラッドムーン 世界を染めた赤い満月 video poster
2025年12月7日(日)夜から8日(月)未明にかけて、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカの広い範囲で皆既月食「ブラッドムーン」が観測されました。月が地球の影にすっぽりと入り、深い赤色に染まるこの天文現象は、世界各地で夜空を見上げる人びとを魅了しました。この国際ニュースを、日本語で分かりやすく振り返ります。
世界を赤く染めた皆既月食とは
皆既月食とは、太陽・地球・月が一直線に並び、満月が地球の影の中に完全に入る現象です。通常の満月とは違い、暗くなりながらも完全には消えず、赤みを帯びた姿で空に浮かび続けます。
今回の皆既月食では、月が地球の影に完全に入っている間、深い赤色に変わりました。観測が可能だった地域では、肉眼でもはっきりとその色の変化を楽しむことができました。
なぜブラッドムーンと呼ばれるのか
皆既月食の際に月が赤く見えるのは、地球の大気がフィルターの役割を果たすためです。太陽からの光のうち、波長の短い青い光は散乱されやすく、波長の長い赤い光は散乱されにくいため、地球の影の中まで届きます。
その赤い光だけが月を照らすことで、月全体が赤銅色に染まったように見えます。夕焼けや朝焼けが赤く見えるのと同じしくみであり、そこからブラッドムーンという呼び名が広まりました。
アジアからアフリカまで広がった観測エリア
今回のブラッドムーンは、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカの広い範囲で観測されました。日曜夜から月曜未明にかけて、地域ごとに異なる時間帯で赤い月が夜空に姿を現しました。
天候に恵まれた地域では、肉眼での観察に加え、双眼鏡や望遠鏡、スマートフォンやデジタルカメラを使った撮影も楽しまれました。都市部でも、街明かりの合間から赤い月を見つけたという声が多く聞かれました。
SNS時代の天体ショーの広がり
今回の皆既月食でも、X(旧ツイッター)やInstagramなどのSNSには、世界各地からブラッドムーンの写真や動画が次々と投稿されました。同じ現象を、違う国や地域から同時に共有できるのは、デジタル時代ならではの楽しみ方です。
タイムラインを眺めるだけで、アジアの都市上空に浮かぶ赤い月や、別の大陸で撮影された満天の星空とともに写る月など、多様な風景とセットになったブラッドムーンを見ることができます。天体観測は、専門家だけのものではなく、スマホ世代の日常の一コマにもなりつつあります。
次の皆既月食を楽しむためのポイント
皆既月食やブラッドムーンをしっかり楽しむために、覚えておきたいポイントを簡単にまとめます。
- 月食の始まりと終わりのおおよその時間を事前に確認しておく
- できるだけ街明かりの少ない、空の開けた場所を選ぶ
- スマホ撮影では、手ブレを防ぐために両手でしっかり構えるか、固定できる台を使う
- 望遠で撮りたい場合は、簡易三脚やスマホ用スタンドを活用する
皆既月食が起きる頻度はそれほど高くありませんが、世界のどこかでは定期的に繰り返し起きる天文現象です。今回のブラッドムーンを見逃した人も、次の機会に向けて、空を見上げる習慣を少しだけ持ってみると、新しい楽しみが広がるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








