CMGの新旅番組『Destination: China』 ビザ免除の中国を現地から video poster
中国メディアグループ(CMG)の新しい旅リアリティ番組『Destination: China』が、2025年10月11日に同グループのチャンネルCCTV-4で放送開始しました。中国のビザ免除政策をテーマに、外国人旅行者の視点から中国各地の今を伝える国際ニュース的な番組として注目されています。
CMGの新番組『Destination: China』とは
『Destination: China』は、ビザ免除で中国を訪れる外国人に焦点を当てた旅リアリティ番組です。毎回、国際色豊かなビザフリー・エクスプローラー2人とゲストの旅人1人がチームを組み、現地の人々と交流しながら旅を続けます。
番組では、山西省の太原市から寧夏回族自治区の銀川市まで、個性の異なる10の都市を巡ります。歴史ある街並みや伝統文化だけでなく、現代的な都市開発や新しいライフスタイルも紹介され、中国の日常が立体的に描かれます。
視聴者は、5000年の文明と現代の活力が共存する中国の姿を、旅人たちの没入感のある体験を通して追体験することができます。古くて新しい、そして世界に開かれた中国というイメージが、具体的な風景や人との対話を通じて伝えられます。
ビザ免除政策を旅番組で伝える狙い
この番組の特徴は、中国のビザ免除政策を正面から取り上げている点です。観光地やグルメ紹介だけではなく、ビザ免除を利用して実際に旅をするとはどういうことなのかを、ストーリー仕立てで見せていきます。
ビザフリー・エクスプローラーたちは、空港の到着ロビーから街歩き、地域の祭りや市場まで、旅のプロセスを細かく体験し、その驚きや発見を率直に語ります。手続きのスムーズさや、現地でのコミュニケーションの様子が描かれることで、視聴者は自分が旅しているような感覚を持ちやすくなります。
10都市をめぐる「現場からのレポート」
旅の舞台となる10都市は、いずれも特徴の異なる地域です。内陸部の産業都市から、多民族が暮らす地域の中心都市まで、外国人観光客にとってはなじみの薄い場所も含まれています。
こうした都市を、外国人の目線で歩き、地元の人々と交流する様子を追うことで、統計やスローガンでは見えにくい「生活のリアリティ」が浮かび上がります。ビザ免除という制度が、地域経済や日常の風景の中でどのように位置付けられているかを考えるきっかけにもなります。
なぜ今、「中国を再発見」なのか
番組の紹介文では、視聴者が「新しい目で中国を再発見する」ことが強調されています。長い歴史を持つ文明と、急速に進む現代化。その両方を一つの旅の物語の中で見せる構成は、中国の現在地を理解しようとする世界の視聴者に向けたメッセージとも受け取れます。
特に、番組が描くのは「閉じた世界」ではなく、世界からの訪問者を受け入れる開放的な中国の姿です。旅人と現地の人がともに料理を作ったり、伝統芸能を一緒に体験したりするシーンは、国境を超えた交流のシンボルとして機能します。
日本の視聴者が注目したいポイント
- 外国人の視点で地方都市を見ることで、日本からのニュースだけでは分かりにくい中国の地域社会の雰囲気が伝わること
- ビザ免除制度を、制度の説明ではなく具体的な旅の流れを通じて理解できること
- 歴史遺産と現代都市が同じ画面に収まることで、中国の時間軸の長さと変化のスピードを同時に感じられること
こうした視点は、単なる観光ガイドを超えて、中国という巨大な隣国をどう見つめ直すかという問いにもつながります。番組で描かれる風景や人々の表情を手がかりに、自分がイメージしてきた中国像との共通点や違いを考えてみることは、国際ニュースを読み解く上でも意味のある作業と言えるでしょう。
中国メディアグループの『Destination: China』は、観光・ビザ免除・地域社会という三つのテーマが交差する番組です。今後、どのような都市や人々が取り上げられていくのかを追うことは、中国の対外発信や観光政策の動きを読み解く一つの手掛かりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








