APECの視点:ブルネイ近代化を映すオマル・アリ・サイフディン・モスク
2025年のAPEC首脳会議をきっかけに、アジア太平洋の多様な文化や歴史に目を向ける機会が増えています。本記事では、ブルネイ近代化の象徴とされるオマル・アリ・サイフディン・モスクを、日本語でわかりやすく紹介します。
2025年APECとブルネイの存在感
2025年10月31日から11月1日にかけて、韓国の慶州でAPEC Economic Leaders' Meeting(APEC首脳会議)が開催されました。アジア太平洋の21のAPECメンバー経済が集まり、経済協力だけでなく、文化や人のつながりも重視する場となっています。APEC首脳会議に合わせて、各メンバーの協力と文化をビジュアルに伝える「APEC Stories」といった企画も展開されています。
その文脈の中で、独自の歴史と文化を持つブルネイも、アジア太平洋の一員として注目されています。ブルネイを象徴する存在として、多くの人がまず思い浮かべるのが、首都バンダルスリブガワンに立つオマル・アリ・サイフディン・モスクです。
首都にそびえるブルネイのランドマーク
オマル・アリ・サイフディン・モスクは、ブルネイでもっとも象徴的なランドマークであり、訪問者にとって必見のスポットとされています。首都バンダルスリブガワンの中心に位置し、1958年に完成して以来、常に国を代表する存在として見なされてきました。
真っ白な大理石に覆われた外観、遠くからでも目を引く黄金のドーム、優雅なアーチが連なるシルエット。その姿は、伝統的なイスラム建築の要素と現代的なデザインを洗練されたかたちで融合させています。
「近代化」をかたちにした建築
このモスクは、単なる宗教施設にとどまらず、ブルネイの近代化そのものを体現する存在とされています。1958年に完成したこの建物は、長く国の象徴として親しまれてきました。
伝統を尊重しながら、白い大理石や黄金のドームといった現代的な素材や意匠を取り入れることで、「変わっていくこと」と「変わらないもの」を同時に示しているとも言えます。経済成長や都市開発だけでなく、建築や公共空間を通じて自国の姿を世界に発信していくという意味で、モスクはブルネイの「名刺」のような役割を担っているのです。
静けさの中に宿るブルネイの魅力
オマル・アリ・サイフディン・モスクの周囲は、喧騒から少し離れた穏やかな空気に包まれています。静かな環境を歩きながらモスクを眺めていると、観光地でありながら祈りの場でもあるこの空間に、ブルネイならではの落ち着きと品の良さを感じることができます。
訪れる人々は、その静けさの中で、国の規模や経済指標だけでは測れないブルネイの魅力を垣間見ることができます。モスクは、近代化と伝統、信仰と日常が自然に共存する社会のあり方を、目に見える形で示していると言えるでしょう。
APECから見えるアジア太平洋の多様性
APEC首脳会議では、経済協力に関する議題がクローズアップされがちですが、その背景には、21のAPECメンバーが持つ多彩な文化と歴史があります。ブルネイのオマル・アリ・サイフディン・モスクのような場所に目を向けることは、アジア太平洋という地域を数字だけでなく「物語」として捉え直すきっかけになります。
ニュースを通じて国際情勢を追う私たちにとっても、こうしたランドマークを知ることは、世界をより立体的に理解する第一歩です。もし将来、ブルネイを訪れる機会があれば、このモスクを起点に、国の歩みとアジア太平洋のつながりに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
APEC Stories: Omar Ali Saifuddien Mosque embodies Brunei modernization
cgtn.com








