チベットの10代ダンサーがAfrobesatsと伝統舞踊を融合 SNSで世界的バズ video poster
アフロビーツ由来の軽快な足さばきと、チベットの伝統舞踊の動きを組み合わせた10代のダンサーたちの動画が、2025年現在SNSで大きな話題になっています。世界中から「いいね」が集まるこのバズ動画は、国や地域を越えて音楽とダンスがつながる時代を象徴する出来事だと言えます。
どんなダンス動画がバズっているのか
注目を集めているのは、チベットの10代の若者たちが披露するダンスルーティンです。彼らは、アフリカ発の人気音楽スタイルであるAfrobesatsに合わせて、細かくリズミカルなフットワークを見せつつ、チベットの踊りに特徴的な腕や上半身の動きも取り入れています。
結果として生まれているのは、どこか懐かしい雰囲気と、今のクラブカルチャーにも通じる勢いの両方を持った、不思議とクセになるダンスです。動画のコメント欄には、楽しさや驚きを共有する声が相次ぎ、再生回数と「いいね」は今も伸び続けています。
Afrobesatsと伝統舞踊の文化ミックス
Afrobesatsは、アフリカ各地のリズムとポップス、ヒップホップなどが混ざり合って生まれた音楽で、ここ数年、世界のポップミュージックを語るうえで欠かせない存在になっています。そのビートに合わせたフットワークは、ダンサーの間でも大きなトレンドです。
一方、チベットの伝統的な踊りは、宗教や祭りと結びついた所作や、独特のステップや身振りが特徴です。この2つを組み合わせることで、若者たちは自分たちのルーツを大切にしながら、グローバルに共有される音楽文化ともつながろうとしています。
なぜここまで共感を呼んだのか
このダンス動画が世界中のSNSユーザーの心をつかんだ背景には、いくつかのポイントがあります。
- 視覚的にわかりやすい楽しさとエネルギーがあること
- 伝統的な動きが古いものではなく、今のビートに乗ってアップデートされていること
- 特別な言語を介さなくても、音と動きだけでメッセージが伝わること
とくにデジタルネイティブ世代にとって、好きな音楽やダンスを通じて世界とつながる感覚は、ごく自然なものになっています。今回の動画は、そうした感覚を分かりやすい形で見せてくれる事例だと言えます。
ローカルとグローバルが交わる場所としてのSNS
このニュースは、単なるバズったダンス動画の話にとどまりません。ローカルな文化とグローバルなトレンドが、SNSという場でどのように出会い、新しい表現を生んでいるのかを考えさせてくれます。
たとえば日本でも、盆踊りと現代音楽、伝統芸能とストリートダンスなど、異なる文脈の表現を組み合わせる試みが各地で生まれています。チベットの若者たちのダンスは、こうした動きと共鳴する、もう一つのローカル×グローバルの形とも受け取れます。
カルチャーの盗用ではなく対話にするために
異なる文化の要素を組み合わせるとき、しばしば議論になるのがカルチャー・アプロプリエーション(文化の盗用)というテーマです。他者の文化を一方的に消費してしまう危うさも、確かに存在します。
今回のチベットのダンスのように、当事者が自分たちの伝統を軸にしながら、新しいリズムやスタイルを取り入れているケースは、文化同士の対話に近い形だと考えられます。どのような文脈で、誰が、どんな意図で表現しているのかを丁寧に見ることが、これからますます重要になっていくでしょう。
画面の向こうの10代から、私たちへの問い
画面の中で笑顔を見せながら踊るチベットの10代の姿は、単にダンスが上手いということ以上のメッセージを放っています。自分たちの文化を誇りに思いながらも、世界に開かれた形で表現していくことはできるのか──という問いです。
私たち一人ひとりも、日常のなかでローカルなものとグローバルなものをどう組み合わせ、自分なりのスタイルとして表現していくのか。その小さなヒントを、この短いダンス動画から受け取ることができるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








