海南・リーユエ湾のサーファーたち 波に乗る中国の若者の「自由」と「自然」 video poster
中国・海南省のリーユエ湾で、青い空の下、サーファーたちが波に乗りながら自由と勇気を体現しています。この小さな海辺の風景は、2025年のいまを生きる中国の若い世代の価値観やライフスタイルを象徴する国際ニュースの一場面でもあります。
海南省リーユエ湾、波が描くもう一つのニュース
リーユエ湾の海には、透き通るような青空と、リズムよく押し寄せる波が広がっています。その波に向かってボードを操り、立ち上がり、ターンを決めるサーファーたち。水しぶきが上がるたびに、スポーツとしてのサーフィンの迫力と、自然と一体になるような解放感が伝わってきます。
彼らの姿は、経済やテクノロジーの数字だけでは語りきれない、いまの中国本土の若者の「素顔」を映し出しています。仕事や勉強の枠を越えて、自分の身体と感覚で世界を確かめようとする新しいライフスタイルが、静かに広がっているように見えます。
波に乗るたびに試される「勇気」
サーフィンは、一見すると華やかなスポーツに見えますが、一つひとつの波に向き合うには勇気が必要です。大きなうねりを前にボードにまたがり、タイミングを見計らって立ち上がる。成功する保証はどこにもなく、転び、飲み込まれることもあります。
それでもサーファーたちは、何度も海へ漕ぎ出していきます。その姿には、「未知のものに踏み出してみよう」という、いまの中国の若い世代のマインドが重なります。安定だけを求めるのではなく、自分なりの挑戦を続ける。その連続の先に、自分だけの景色を見つけようとしているようです。
自然と調和するライフスタイル
リーユエ湾のサーファーたちは、単に技術を競うだけでなく、「自然とともに生きる」という感覚を大切にしているように見えます。波のリズムを読み、風の変化を感じ、太陽の位置や潮の満ち引きを意識しながら一日を過ごす――そんな時間の流れは、都市での生活とはまったく違うリズムをもたらします。
自然の力は、人間の力をはるかに超えています。その中でサーファーは、波を「征服」するのではなく、「預かる」ように乗りこなします。そこには、自然への敬意と、自然と人間が共に生きるバランスを探る姿勢がにじみます。
2025年の中国の若者像を映すリーユエ湾
リーユエ湾で波と向き合う若者たちのエネルギーは、「今日の中国の若者は、未知を探索し、自然世界を受け入れている」というメッセージそのものです。経済成長やデジタル化といった大きなトレンドだけではなく、自分と自然、自分と社会の関係をていねいに考えながら生きようとする姿がそこにあります。
ボード一枚で海に出る行為は、自分の選択に責任を持つことにもつながります。波の大きさも、風の強さも、完全にはコントロールできない。その不確実さを引き受けながら、一瞬のチャンスをつかみにいく感覚は、これからの時代を生きるうえでの一つのヒントと言えるかもしれません。
リーユエ湾の波から、私たちが受け取れる問い
私たちは日常の中で、どれくらい「未知」に踏み出しているでしょうか。自然のリズムや、自分の身体の感覚に耳を傾ける時間を持てているでしょうか。リーユエ湾のサーファーたちの姿は、そんな問いを穏やかに投げかけているように見えます。
国境や言葉を越えて、波に挑む姿には共通するものがあります。中国・海南省のこの海辺で、自由と勇気、そして自然との共生を体現するサーファーたちの姿は、2025年を生きる私たち一人ひとりの生き方を見つめ直すきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Riding the waves: Surfers embody freedom at Hainan's Riyue Bay
cgtn.com








