中国のスキー客数がスイス超え 新疆がけん引する冬の観光ブーム video poster
中国のスキー市場が静かに転換点を迎えています。すでに数値がまとまっている2024〜2025年シーズンのスキー客数が延べ2605万回に達し、スイスの2310万回を上回ったことが、中国のスキー産業に関するホワイトペーパーで明らかになりました。その立役者のひとつが、中国北西部の新疆です。
中国のスキー客数がスイスを上回る
ホワイトペーパーによると、2024〜2025年の中国のスキー客数は延べ2605万回に達しました。これは、アルプスの本場として知られるスイスが記録した2310万回を上回る規模です。
「スキー大衆化」の進展により、スキーが一部の愛好家だけのものではなく、多くの人が楽しむ日常的なレジャーへと変わりつつある様子がうかがえます。
ブームをけん引する新疆の存在感
こうしたスキー市場の拡大を大きく後押ししているのが、新疆です。中国の北西部に位置するこの地域では、将軍山(Jiangjunshan)のような人気スキーリゾートが観光客でにぎわっています。
旅行プラットフォーム「Umetrip」のデータによると、2024〜2025年シーズンの12月から翌年1月にかけて、新疆行きの国内線予約は39万件を超え、11%増加しました。遠方のエリアにもかかわらず、空路で訪れる人が着実に増えていることがわかります。
数字で見る新疆のスキー・冬季観光
新疆のスキーリゾートの中でも、S級とされるハイグレードな施設は、とくに人気を集めています。
- 2024〜2025年シーズンのS級スキーリゾートの来訪者数は延べ357万回
- 前のシーズンと比べて10.22%の増加
一部のスキー場に集中した一時的なブームではなく、地域全体で安定した成長が続いていることが、数字からうかがえます。
「滑る」+「見る」+「体験する」冬のインフラ
新疆での冬の観光は、単にスキーだけにとどまりません。ホワイトペーパーによれば、スキーに加え、氷や雪を眺める観光、文化体験などを組み合わせた冬の観光インフラの整備が進んでいます。
例えば、次のような要素を組み合わせることで、家族連れやスキー初心者でも楽しみやすい滞在型の旅行が広がっていると考えられます。
- ゲレンデでのスキー
- 氷雪の景観を楽しむ観光ルートやイベント
- 地域の文化や歴史に触れる各種体験プログラム
「滑る」「見る」「体験する」を一体にしたコンテンツが充実することで、滞在時間が伸び、リピーターも生まれやすくなります。
これから見えてくる中国の冬の観光像
スキー客数の伸びやフライト・来訪者数の増加は、新疆が「冬に行く場所」として存在感を高めていることを示しています。同時に、中国国内の旅行者が、都市部から離れたエリアにも積極的に足を運ぶようになっている変化も読み取れます。
スキー、氷雪観光、文化体験を束ねた新疆の動きは、冬の観光シーズンをどう設計するかという点で、一つのモデルケースになりつつあります。今後、同様の取り組みが他の地域にもどのように広がっていくのか、中国の冬の観光のかたちを考えるうえで注目されます。
Reference(s):
China tops Switzerland in annual ski visits as winter tourism surges
cgtn.com








