中国本土・貴州の「村超」第4シーズン開幕 137村チームで過去最大
中国本土・貴州省榕江県で、サッカー大会「村超(Village Super League/Cun Chao)」の第4シーズンが、2026年1月2日(金)に開幕しました。参加は137の村チームに拡大し、2024年の規模を大きく上回る“過去最大”のシーズンとして注目を集めています。
開幕戦は「大利村 vs 覇王村」──“村の代表戦”が今季の号砲に
開幕戦は大利村と覇王村の対戦。村の名前を背負ったチームがピッチに立つ構図は、プロリーグとは違う距離感の近さを生み、応援や地域の一体感そのものが大会の魅力になっています。
2026年シーズンの仕組み:1月〜7月、合計98試合
今季は、次の2段階方式で進みます。
- 予選(プレリミナリー):2026年1月2日〜4月19日
- 決勝トーナメント(ノックアウト):上位20チームが進出
最終的に7月下旬に王者が決まり、シーズンを通じた試合数は98試合にのぼる予定です。参加チーム増に加え、「上位20」という明確な目標設定が、予選の一試合一試合の重みを増しています。
“サッカーの熱”が観光と地域経済を動かす:延べ980万人、年間111.5億元
村超は近年、競技イベントを超えた存在感を見せています。主催側の説明では、これまでに延べ980万人以上の観光客を呼び込み、年間111.5億元の収益を生む「経済エンジン」に成長しました。
大規模イベントが地域にもたらす影響は一様ではありませんが、村超の場合は「地元の暮らしと地続きの舞台」であることが特徴です。試合だけでなく、移動・飲食・滞在といった周辺の動きが、地域の日常経済と直結しやすい構造になっています。
国際交流の「入口」に:仏・亜・伯の選手との親善試合も
さらに村超は、国際交流の場としても存在感を強めています。これまでにフランス、アルゼンチン、ブラジルといったサッカー強豪国の選手が関わる親善試合も行われ、「ローカルな大会」が「外とつながるプラットフォーム」へと広がってきました。
ミャオ族・トン族の文化と同居する“競技の場”
村超を語るうえで欠かせないのが、ミャオ族やトン族のコミュニティが育んできた文化的な厚みです。大会は高揚感のあるサッカーと、世界的な文化遺産級の地域文化が同じ空間で交差するイベントとしても認知されています。
ピッチの外側にある祭りや表現が「余興」にとどまらず、大会の空気そのものを形づくっている点が、村超を独自の現象にしています。
これからの見どころ:拡大する大会をどう“らしく”運ぶか
- 参加137チームという拡大が、競技レベルや運営体制にどう反映されるか
- 上位20のノックアウトが生むドラマ性と、番狂わせの起きやすさ
- 観光・国際交流・文化という要素を抱えながら、地域の手触りをどう保つか
7月下旬の決勝まで約7カ月。村の名前を背負うチームが積み上げる物語が、今年も静かに、しかし確かな熱で広がっていきそうです。
Reference(s):
Experience the passion as 4th Village Super League kicks off!
cgtn.com








