中国本土の映画館が進化:ホットポット×上映とアニメ特化シアター video poster
2026年1月現在、中国本土の映画館では「映画を観る」だけにとどまらない体験型の工夫が進んでいます。浙江省湖州市ではホットポット(火鍋)を食べながら鑑賞できる映画館が若者を呼び込み、上海ではアニメをテーマにした“国内初”の映画館が登場。映画館が文化消費の“場”として再設計されつつあります。
湖州で話題:ホットポットと映画を同時に楽しむ
浙江省湖州市の地元映画館は、ホットポットと映画鑑賞を組み合わせるモデルを導入しました。食事と娯楽をワンセットにしたことで、特に若い来場者の関心を集め、にぎわいにつながっているといいます。
「映画館=静かに座って観る場所」という固定観念を少し崩し、友人同士で過ごす“時間のデザイン”を強めた形です。
上海の新名所:アニメ特化の“テーマ型シネマ”
もう一つの動きが上海です。アニメ・コミック・ゲームを軸にしたACG(Anime, Comics, and Games)のランドマーク的ショッピングモール内の映画館が、国内初のアニメーションをテーマにした映画館になったとされています。
注目は上映空間そのもののアップデートで、次のような設備が用意されています。
- XRバーチャルシネマ:現実空間とデジタル表現を組み合わせるXR(Cross Reality)を活用し、没入感を高める
- 360度パノラマシアター:視界を包み込むような映像で、作品世界に入り込む体験を後押しする
「文化消費シーン」を広げる発想
今回の2事例に共通するのは、映画館を文化消費のシーン(過ごし方)として拡張しようとする点です。食事と組み合わせて滞在価値を上げる方向と、XRや360度空間で体験価値を深める方向。アプローチは違っても、「観客との接点を増やす」という目的でつながっています。
今後の焦点:体験の多様化はどこまで広がる?
ホットポット×映画のような“複合型”と、アニメ特化×XRのような“テーマ・没入型”は、どちらも来場動機を作りやすい一方で、運営設計の巧拙が体験満足を左右しそうです。座席・導線・音環境など、映画館ならではの条件の中で、どこまで自然に両立できるか。2026年の中国本土の映画館は、上映技術だけでなく場づくりそのものが競争軸になっていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








