中国本土・新疆の天山天池が春節の氷の祝祭に——氷上ドラゴンボートと変面も video poster
2026年の春節(旧正月)連休、中国本土・新疆ウイグル自治区の景勝地「天山天池(てんざん・てんち)」が、冬ならではの“氷の祝祭”の舞台になりました。午年の始まりを祝うこの時期、氷上アクティビティと伝統芸能が同じ空間で交差し、訪れた人々の記憶に残る時間をつくったようです。
氷の湖が“遊び場”に変わる:天山天池で広がった春節の風景
会場となった天池は、冬の厳しい冷え込みで湖面が凍り、広い氷のフィールドが現れます。今年の春節連休は、そこに人々が集い、家族連れがさまざまな氷遊びを楽しみながら、雪と氷の景色を背景に写真や動画で「いま」を切り取る光景が目立ちました。
目玉は「氷上ドラゴンボート」
イベントのハイライトのひとつが、氷の上で行われたドラゴンボートレースです。水上競技のイメージが強いドラゴンボートを“氷上”に持ち込み、チームの呼吸やスピード感を見せる構成は、冬の観光地ならではの発想と言えそうです。勝者には割引券(バウチャー)が贈られ、体験をもう一歩楽しめる仕掛けも用意されました。
「無形文化遺産の優雅さ」ショー:変面×スケートの組み合わせ
もうひとつ注目を集めたのが、「無形文化遺産の優雅さ」をテーマにしたショーです。四川オペラ(川劇)で知られる変面(一瞬で面が変わる演目)と、氷上のスケート演技を組み合わせ、伝統芸能とスポーツを同じ“舞台”で見せる構成が特徴でした。
- 変面:動きの中で面が切り替わる、スピード感と意外性が魅力
- アイススケート:氷面を使った演技で、寒さの景色そのものを演出に変える
春節は「帰省」や「団らん」のイメージが強い一方で、近年は旅先で季節の体験を重ねる過ごし方も広がっています。今回のように、氷の自然環境を活かした遊びと、民俗パフォーマンスを同時に味わえる設計は、短い休暇でも“濃い思い出”をつくりやすい点が支持されたのかもしれません。
文化・スポーツ・日常の笑顔が同じ場所に集まるということ
この祝祭が印象的なのは、特別な鑑賞者だけのイベントではなく、家族や友人同士が同じ景色を共有しながら、文化とスポーツが自然に混ざり合う場になっていたところです。冬景色の中での歓声や応援、記念撮影の列、演目の拍手——そうした小さな場面の積み重ねが、「温かい春節」という言葉に現実味を与えています。
氷点下の屋外でも、人が集まり、文化が動き、スポーツが熱を生む。天山天池の春節イベントは、冬の自然を“制約”ではなく“舞台装置”として使う発想を、静かに示したと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








