山西・太原古県城、夕陽に浮かぶ600年の記憶――「鳳凰城」復元の歩み video poster
山西省太原市晋源区にある「太原古県城」は、600年以上の歴史をたたえる古い城郭都市です。2013年から進んだ大規模な復元を経て、2021年5月に一般公開が再開されました。再公開から約4年半が経った現在(2026年2月時点)、夕暮れの光が明代の城壁を照らす景色が、静かな注目を集めています。
太原古県城とは:600年を超える時間が残る場所
太原古県城は、山西の歴史の厚みを感じさせる「古い県城(地方都市の中心)」として知られます。街は長い時間のなかで栄え、また衰退も経験してきましたが、現在は復元された街並みが、往時の輪郭を伝えています。
「鳳凰城」と呼ばれる理由――建築が生むイメージ
この古県城は「鳳凰城」とも呼ばれています。由来は、街の建築的な姿が、中国の神話上の霊鳥である鳳凰を思わせる、とされる点にあります。呼び名そのものが、単なる観光名ではなく、土地の記憶の“言い換え”として機能してきたことがうかがえます。
衰退から復元へ:2013年に始まった再生プロジェクト
いったんは衰退期を迎えた太原古県城ですが、2013年から包括的な復元が進められ、2021年5月に一般公開が再開されました。ここで重要なのは、単に新しく作り直すのではなく、「歴史のある街として見える状態」を取り戻そうとした点です。
- 600年以上の歴史を持つ古い県城
- 衰退を経て、2013年から復元が本格化
- 2021年5月に再公開
夕暮れが引き出す表情――明代の城壁を染める光
日没の時間帯、沈みゆく太陽の金色の光が、復元された明代の城壁(城郭の防御施設)を照らします。光は石や土の質感を際立たせ、街路に柔らかな陰影を落とします。昼間の「構造」としての城壁が、夕方には「時間」を感じさせる風景へと変わる——そんな瞬間が、この場所の魅力として語られています。
“復元された古さ”をどう見るか:静かな問い
復元された歴史地区は、過去を保存する試みである一方、現代に開かれた空間でもあります。太原古県城の再生は、山西の文化遺産が現在進行形で受け継がれていることを示す事例の一つと言えるでしょう。夕陽に照らされる城壁は、美しさだけでなく、「どこまでが記憶で、どこからが再構築なのか」という、見る側の思考もそっと促します。
Reference(s):
cgtn.com








