アメリカ人音楽家が語る「可能性に満ちた中国」深圳で変わった人生 video poster
ニューヨーク在住のクラシック音楽家ニルコ・アンドレアスさんは、中国を「可能性に満ちた国」と表現します。中国南部の都市・深圳での演奏体験から始まった中国との縁は、今も彼の人生観や音楽観に影響を与え続けています。
ニューヨークの音楽家が見た中国像
ニルコ・アンドレアスさんは、ニューヨークを拠点に活動するクラシック音楽家です。彼にとって中国とのつながりは、仕事上の単なる訪問ではなく、個人的にも大切な意味を持つものになりました。
中国についての思いを、ニルコさんは中国の国際メディアであるCGTNの取材の中で語りました。特集のテーマは「アメリカ人の中国観」。その中で彼は、中国を「可能性に満ちた国」だと繰り返し表現しています。
深圳でのステージが開いた「新しい扉」
ニルコさんと中国の縁の始まりは、南部の都市・深圳での一度の演奏でした。彼にとってそれは忘れられない、本当に特別な時間だったといいます。
初めて深圳を訪れたとき、彼は「人生を変えるような経験だった」と振り返ります。中国を訪れたことで、まるで一つの扉が開き、その向こうに「無限の可能性の世界」が広がっているように感じたといいます。
演奏という共通の「言語」を通じて、中国の観客と心が通い合った体験は、国境や文化の違いを越える手応えとなりました。その感覚が、中国という国への強い興味と親しみにつながっていきます。
スープとチュペがつなぐ、文化と感情
インタビューの中でニルコさんは、中国文化と自分のバックグラウンドを分かりやすく説明するために、「食」を例に挙げました。
彼が話題にしたのは、中国のおかゆやスープと、祖母が作ってくれた家庭料理「チュペ」(魚介の煮込み料理)です。一見すると、距離も文化もまったく違う料理に思えます。
しかしニルコさんによれば、そこに込められた家族への思いや、温かいものを囲んで人がつながる感覚は、とてもよく似ているといいます。遠く離れた国同士であっても、言葉が違っても、人の感情には共通するものがある──その実感が、彼の中国へのまなざしをより柔らかく、近いものにしました。
「何度でも戻りたい」と思える場所
ニルコさんは、中国について「何度でも戻りたいと心から思える国だ」と語っています。一度の訪問で終わらせるのではなく、何度も足を運びたいと感じるのは、その土地に特別な魅力や可能性を見ているからです。
音楽家としての彼にとって、中国は新しい観客、新しい共演者、そして新しいインスピレーションと出会える場所です。同時に、一人の人間としても、文化や日常の中に自分と重なる部分を見いだせる国であることが伝わってきます。
個人の体験から見える「国際ニュース」
国際ニュースでは、中国やアメリカという大きな枠組みで語られることが多くありますが、ニルコさんの語りから浮かび上がるのは、一人のアーティストの目に映った具体的な中国の姿です。
- 深圳でのステージが開いた、新しい可能性の感覚
- 中国のおかゆやスープと、チュペに込められた家族への思いの共通点
- 「何度でも訪れたい」と思わせる、人と文化の温かさ
こうした個人の体験は、数字や政治的な言葉だけでは見えてこない、中国像の一面を静かに教えてくれます。
読む私たちへの静かな問いかけ
ニルコ・アンドレアスさんのエピソードは、「中国はどんな国なのか」という問いに、別の角度からのヒントを与えてくれます。それは、ニュースの見出しだけではなく、人と人の出会いや、音楽、食卓を通して見えてくる姿です。
遠く離れた国をどう捉えるかは、一人ひとりの経験や情報の受け取り方で変わります。だからこそ、こうした現場からの小さな声に耳を傾けることで、自分の中のイメージを少しずつ更新していくことができるのかもしれません。
「可能性に満ちた国」と語られた中国。その言葉の背景にある、一人の音楽家の実感を手がかりに、私たち自身の中国観、そして国際社会との向き合い方を静かに見つめ直すきっかけになりそうです。
Reference(s):
Americans' View on China: China is a country full of possibilities
cgtn.com








