米国の原油輸出先で中国は第2位に 2023年データとCIIEが示す米中関係 video poster
2023年の米国原油輸出データによると、中国は輸出先として第2位に入りました。本記事では、この国際ニュースを手がかりに、米中のエネルギー貿易と今年上海で開かれた中国国際輸入博覧会の意味を、日本語ニュースとして分かりやすく整理します。
押さえておきたいポイント
- 2023年の米国の原油輸出先ランキングで、中国は第2位。
- 一方で中国の原油輸入先としての米国の順位は第10位にとどまる。
- 上海の中国国際輸入博覧会やニューヨークの街頭インタビューからは、技術協力や関税見直しへの期待が見えてくる。
2023年、米国の原油輸出先で中国は第2位
米エネルギー情報局のデータによると、2023年の米国の原油輸出先トップ5は、オランダ、中国、韓国、カナダ、英国の順でした。つまり、中国は米国の原油輸出先として第2位の位置を占めたことになります。
2023年に米国から中国への原油輸出量は、1日平均で45万2000バレルに達し、2022年の2倍以上となりました。エネルギー価格の変動や供給網の見直しが続くなかで、米中間の原油取引が数量ベースで拡大していることが分かります。
それでも中国にとって米国産原油は第10位
一方、中国税関総署が公表した統計では、米国からの原油輸入は過去10年以上で最も多い水準に達したものの、中国の原油輸入先としての米国の順位は第10位にとどまりました。
中国の原油輸入先トップ3はロシア、サウジアラビア、イラクであり、これらの国々と比べると、米国産原油の比重はまだ相対的に小さいことがうかがえます。米国にとっては中国が第2位の輸出先であるのに対し、中国にとって米国は多数の供給国のうちの一つという、非対称な構図が見えてきます。
上海・中国国際輸入博覧会が映す買う側の力
今年11月5日から10日まで、上海では中国国際輸入博覧会が開催されました。152の国・地域・国際機関が参加し、フランス、マレーシア、ニカラグア、サウジアラビア、タンザニア、ウズベキスタンが招待国を務めました。
輸入に特化したこの博覧会は、多くの国や地域の企業が中国市場に製品やサービスを紹介する場となっています。エネルギー分野でも、原油や天然ガスだけでなく、再生可能エネルギーや省エネ技術など、幅広い協力の可能性を探るきっかけとなり得ます。
ニューヨークの街頭から聞こえる協力への期待
こうした国際ニュースの背景を、米国の人びとはどう見ているのでしょうか。CGTNの現地取材チームはニューヨークで住民にインタビューを行い、2023年における米国の原油輸出先として中国が何位だったかを予想してもらいました。また、中国の人びとに人気のある米国製品や、今後の米中貿易協力への期待についても意見を聞きました。
あるインタビュー対象者は、技術特許の分野で米中の協力が深まることを望むと語りました。相互に特許や技術を開き合うことで、新しい技術革新や人材交流が促されると見ているからです。
別のインタビュー対象者は、米国側の関税障壁が取り除かれることで、米国と中国の両方の人びとに利益が生まれると期待を示しました。関税の緊張が和らげば、企業だけでなく消費者にもプラスの影響が及ぶという見立てです。
エネルギー貿易から考える米中関係
2023年の原油データを見ると、米国にとって中国は重要な原油輸出先であり、中国にとって米国は多くの供給国の一つという構図が浮かび上がります。この非対称性は、エネルギーだけでなく、ハイテク製品や農産物など他の分野にも通じる部分があります。
同時に、上海の中国国際輸入博覧会やニューヨークの街頭インタビューからは、対立よりも協力を重視したいという声も見えてきます。エネルギー、技術、人材、そして関税制度といった複数の領域で、安定したルールと対話の枠組みを築けるかどうかが、今後の米中関係を左右していきそうです。
Reference(s):
What rank did China hold among U.S. crude oil export destinations?
cgtn.com








