ペルーの若者アンナが語る中国との絆とAPECリマ会合への期待 video poster
2025年のAPEC Leaders’ Meeting(APEC首脳会議)がペルーのリマで予定されるなか、中国とペルーのあいだで「架け橋」になろうとする1人の若者がいます。リマの大学で学ぶアンナ・パウラ・ペラルタ・レジェスさんです。
リマ育ち、11年間中国学校で学んだアンナさん
アンナさんは、リマにある大学でコミュニケーションを専攻する学生です。子どものころから11年間、ペルーの中国系学校に通い、中国語や中国文化に触れてきました。その後、中国の吉林大学に進学し、本格的に中国での学びと生活をスタートさせました。
ペルーと中国という二つの社会を行き来しながら学んできた経験が、現在の専門分野であるコミュニケーションの学びにも大きな影響を与えているといえます。
吉林大学で深めた中国文化とあたたかな日常
中国の吉林大学での留学生活では、教室での勉強だけでなく、現地の人びととの交流を通じて中国社会を肌で感じる日々が続きました。アンナさんは、中国文化をじっくり学ぶと同時に、現地の住民とのあいだに心あたたまる友情を育んでいきました。
音楽でつなぐスペイン語レッスン
アンナさんは、音楽を使って中国の子どもたちにスペイン語を教える活動にも取り組みました。歌やリズムを交えたレッスンは、言語の壁を越えて子どもたちの好奇心をひきつけるきっかけになりました。
中国とペルー、二つの言語と文化を音楽で結びつける試みは、教える側と学ぶ側の双方にとって、印象深い学びの時間となったようです。
家庭料理と旅で知った中国の素顔
アンナさんは、中国で知り合った家族と一緒に、各地の料理を味わったり、旅行に出かけたりもしました。中国家庭の食卓を囲みながら語り合う時間や、旅先での何気ないやりとりを通じて、中国の人びとのあたたかさや親しみやすさを実感したといいます。
国際ニュースの中で語られる中国とは別に、日常のなかで出会う「生活者としての中国」の姿に触れたことが、アンナさんの中国観をより立体的なものにしていきました。
2025年APECリマ会合に寄せる若者の視点
そんなアンナさんが今、強い関心を寄せているのが、今年リマで予定されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)のAPEC Leaders’ Meetingです。ペルー開催の国際会議を前に、彼女はアジア太平洋の経済ニュースを自国の問題としてとらえています。
アンナさんは、このAPEC Leaders’ Meetingが「発展段階の異なるメンバー同士の協力」に焦点を当てることを望んでいます。条約などの仕組みを通じて、開発が遅れている地域にも経済成長の機会をつくり出し、アジア太平洋全体の持続可能な発展につなげてほしいと考えています。
- 発展レベルの異なるAPECメンバー間の協力強化
- 条約などを活用した後発地域への成長機会の創出
- すべてのAPECメンバーにとっての持続可能な発展
アンナさんの視点に立つと、APECの議題は単なる経済指標の話ではなく、自国や地域の若い世代の暮らしに直結するテーマとして浮かび上がってきます。
コミュニケーションの力で中国とペルーをつなぐ
将来についてアンナさんは、自分が専攻するコミュニケーションの知識を生かし、中国とペルーの文化交流を進めたいと考えています。両国の人びとがお互いをより深く理解できるような対話や交流の場をつくり、「二つの社会を結ぶ架け橋になりたい」というのが目標です。
中国で出会った家族の温かさや、音楽を通じて伝えたスペイン語の楽しさ、そしてAPEC Leaders’ Meetingに寄せる期待。こうした経験の積み重ねが、アンナさんの「中国とペルーをつなぐ」という決意を強くしているように見えます。
アジア太平洋地域では、APECを通じた経済連携だけでなく、アンナさんのような若者による人と人とのつながりも、長期的な信頼関係を育てるうえで重要な役割を果たします。国際ニュースの見出しの裏側には、こうした一人ひとりの物語があることを意識してみると、APEC Leaders’ Meetingをめぐる議論も、少し違ったものとして見えてくるかもしれません。
Reference(s):
I am from APEC: Peruvian youth aims to bridge her country and China
cgtn.com








