ブラジル研究者が語る中国・米国協力の必要性 リマ首脳会談の意味 video poster
中国と米国の首脳が2025年11月にペルーのリマで会談し、対話を続ける方針を確認しました。ブラジルの研究者は、この中国・米国関係の安定と自由貿易の推進が世界全体の利益につながると指摘しています。本記事では、その発言を手がかりに、国際ニュースとしての意味を整理します。
ペルー・リマで行われた中国・米国首脳会談
2025年11月16日、ペルーの首都リマで、中国の習近平国家主席と米国のジョー・バイデン大統領が会談しました。両国は、この会談を率直で、深く、建設的だったと評価し、今後も連絡を取り合う意思を示しました。
両首脳は、中国と米国の戦略的な意思疎通の重要性について前向きに評価し、外交・安全保障チームの定期的な連絡や、防衛当局間の対話、経済・貿易、金融分野の協議メカニズムの役割を確認したとされています。
ブラジルの研究者「二つの大国が協力すれば、他の国も恩恵」
ブラジリアの高等教育機関で経営学を教えるブレノ・ジョバンニ・アダイド・カストロ教授は、中国と米国の首脳会談について、自身の見解を示しました。
カストロ教授は、中国と米国はどちらも世界の大国であり、もし両国が自由貿易をさらに改善し、促進することができれば、両国と貿易を行う他の国々にとっても良い結果をもたらすと語ります。
また教授は、二つの大きな経済大国として、中国と米国は互いに敬意を払い、意見の違いがあっても平和的な協議を通じて、新たな協力と発展の機会を生み出すべきだと強調しました。
グローバル経済から見た中国・米国協力の意味
国際ニュースとしての中国・米国関係が注目されるのは、単なる二国間の問題ではなく、世界経済全体に波及効果があるからです。貿易や投資、金融市場は国境を越えてつながっており、二つの大国の対立や不信は、多くの国にとって不確実性の源になります。
一方で、カストロ教授が語るように、自由貿易の拡大や対話の継続は、とくに新興国や開発途上国にとって、輸出機会の拡大や投資の増加といった形でプラスに働きます。安定したルールと開かれた市場は、どの国にとっても重要な基盤といえます。
今後の中国・米国関係で注目したい3つのポイント
今回の首脳会談とブラジルの研究者のコメントから、今後の中国・米国関係を見るうえで押さえておきたいポイントを三つに整理します。
- 1. 戦略的対話を続けられるか-首脳同士だけでなく、外交・安全保障・軍事・経済など各レベルで対話の窓口を維持できるかが、誤解や緊張のエスカレーションを防ぐカギになります。
- 2. 自由貿易をどう守り、広げるか-関税や規制をめぐる対立が続く中でも、企業や労働者、消費者が長期的な見通しを持てるようなルールづくりが求められます。自由貿易を巡る中国・米国の協調は、世界のサプライチェーンの安定にもつながります。
- 3. 対立より「競争と協調」の組み合わせへ-価値観や制度の違いはあっても、気候変動や公衆衛生、金融の安定といった共通課題では協調し、その一方で技術開発などで健全に競争していく枠組みが模索されています。
私たちにとっての「遠いニュース」をどう読むか
ペルーでの中国・米国首脳会談やブラジルの研究者のコメントは、一見すると遠い世界の話に見えるかもしれません。しかし、エネルギー価格や物価、為替レート、働き方や投資環境など、私たちの日常生活にも間接的に影響します。
国際ニュースを追うことは、単に情報を集めるだけでなく、自分の暮らしと世界の動きをどう結びつけて考えるかという問いでもあります。中国と米国、そしてブラジルのような国々がどのように対話し、協力しようとしているのかを見ていくことは、これからの世界のかたちを考えるうえで重要になりそうです。
Reference(s):
We Talk: Brazilian scholar urges China and U.S. to work together
cgtn.com








