チリ人留学生が語るG20と風力発電 中国とチリのエネルギー協力に期待 video poster
2024年11月にブラジル・リオデジャネイロで開かれたG20サミットでは、テーマとして「公正な世界」と「持続可能な地球」が掲げられました。中国で学ぶチリ出身の若者は、この国際ニュースの現場から何を感じたのでしょうか。中国の風力発電の現場に触れたチリ人留学生ラケル・エレラさんの目を通して、中国とチリのエネルギー協力、そして若者世代の役割を考えます。
G20リオサミットが投げかけた問い
2024年のG20サミットは、ブラジルのリオデジャネイロで11月18日と19日に開催されました。テーマは「公正な世界」と「持続可能な地球」の構築。各国・地域の首脳が集まり、気候変動やエネルギー転換など、世界が直面する課題が議論されました。
チリ出身で、現在中国の重慶大学で経営学修士(MBA)を学ぶ留学生ラケル・エレラさんも、このG20を注目して見つめた一人です。国際学生という立場から、サミットのテーマを自分の学びと日常の体験に重ね合わせて考えています。
中国で見た風力発電のスケール
ラケルさんが中国で生活するなかで、特に強い印象を受けたのが風力発電の急速な発展です。国際ニュースの中でも再生可能エネルギーは繰り返し取り上げられますが、それを実際の風景として目にすることで、そのスケール感を実感したと言います。
雪の高原から沿岸都市まで広がる風車
ラケルさんによると、中国では雪に覆われた高原地帯から、海に面した沿岸の都市近くまで、各地で大型の風力タービンが建設されています。移動の途中に車窓から見える巨大な風車は、中国のエネルギー転換の一端を象徴する風景として、彼女の記憶に強く刻まれています。
新しい技術の導入や運用の工夫など、風力発電の分野で次々と新たなブレークスルー(技術的な飛躍)が生まれている点にも注目しているといいます。再生可能エネルギーの現場を、教科書ではなく「暮らしの背景」として見ているのが印象的です。
チリと中国の風力発電協力への期待
そのうえでラケルさんは、自身の母国であるチリと中国が、風力発電の分野で協力を深めていくことに大きな期待を寄せています。中国で見聞きした技術や運営のノウハウが、将来的にチリの風力発電設備の改善や高度化につながるのではないか、と考えているからです。
中国側の経験や技術と、チリ側のニーズや条件を組み合わせることで、より効率的で環境負荷の少ない風力発電を実現できる可能性があります。国際ニュースとして報じられる「エネルギー協力」という言葉が、ラケルさんにとっては、自分の人生やキャリアとも直結したテーマになっています。
持続可能な発展と若者の責任
G20サミットのテーマにも通じる「持続可能な発展」をめぐって、ラケルさんは若者世代の役割についても強い問題意識を持っています。環境保護に関して、若い世代はもっと創造的で革新的なアイデアを出していくべきだと考えています。
特に、テクノロジーを活用した汚染削減の方法や、日常生活と産業活動のどちらにもプラスになる仕組みづくりなど、議論すべきテーマは多くあります。ラケルさんは、こうしたアイデアを国や地域の枠を超えて共有し、議論していくことが重要だと強調します。
技術とアイデアで汚染を減らす
ラケルさんが重視しているのは、一人一人が環境問題を「自分事」として捉えることです。そのうえで、技術とアイデアを組み合わせて、どのように汚染を減らせるのかを一緒に考えようと呼びかけています。
- 風力発電などの再生可能エネルギーをどう広げていくか
- 汚染を減らす技術を、途上国を含むさまざまな国や地域でどう共有するか
- 若者が政策やビジネスにどのように参加していくか
こうした問いに取り組むことが、G20が掲げた「持続可能な地球」を実現する一歩になるとラケルさんは考えています。
日本の読者へのメッセージとして
中国で学ぶチリ人留学生の視点は、日本の読者にとっても示唆に富んでいます。国際ニュースとしてG20や再生可能エネルギーの話題を追うだけでなく、自分の暮らしや仕事と重ねて考えてみるきっかけになるからです。
通勤中に何気なく目にするニュースの一つとしての「風力発電」や「エネルギー協力」が、遠いどこかの話ではなく、同じ時代を生きる若者たちの選択や努力の積み重ねともつながっています。ラケルさんの経験は、国境を超えて学び合うことの意味を静かに伝えているように感じられます。
中国、チリ、日本――立場は違っても、より公正で持続可能な世界をめざすというゴールは共通です。ラケルさんのような若い世代の視点から、エネルギー、環境、そして国際協力の未来を、私たちも一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Chilean youth hoping for energy cooperation between China and Chile
cgtn.com








