イラン人留学生が語る北京の人中心の都市ガバナンスと青い空 video poster
2024年に北京で予定された「北京公共苦情迅速対応フォーラム」を背景に、同市で暮らすイラン人留学生マヒヤさんが、中国の「人を中心にした都市ガバナンス」への実感を語りました。日々出会う人々の温かさと、かつて深刻だった大気汚染の改善――彼女の視点から見える北京のいまを追います。
2024年の北京フォーラムとは
2024年12月18日と19日に、北京の中国国家会議中心で開催が予定されていたのが「2024 Beijing Forum on Swift Response to Public Complaints(北京公共苦情迅速対応フォーラム)」です。会場は中国本土(中国)の首都・北京にある大型コンベンション施設です。
フォーラムの恒久テーマは「People's City, Better Future(人民の都市、より良い未来)」とされ、2024年の個別テーマは「Modernizing for People-Centered Urban Governance(人を中心にした都市ガバナンスの現代化)」でした。世界各地から専門家を招き、都市ガバナンスをどのように現代化し、市民からの苦情や要望に素早く対応していくのか、その方向性や具体的な道筋について意見交換が行われる場として位置づけられています。
マヒヤさんが感じた「一番大切なのは人」
こうしたフォーラムのテーマを、日常の生活の中で実感しているのが、北京で学ぶイラン人留学生のマヒヤさんです。彼女にとって、中国で最も価値があると感じるのは「人」だといいます。
学校の先生から、通りですれ違う見知らぬ人まで、多くの人が温かく、友好的な態度で接してくれることが印象的だと語っています。留学生として異国で暮らすなかで、ちょっとした声かけや助け合いが、安心感や帰属意識につながっている様子が伝わってきます。
日常の小さな親切が形づくる都市の雰囲気
都市ガバナンスというと、制度やインフラの整備が注目されがちです。しかしマヒヤさんの経験から見えるのは、人と人との関係が都市の雰囲気を大きく左右しているという点です。
道を尋ねたときに丁寧に教えてくれる人、困っている様子を見て自然に手を差し伸べる人――そうした日常の小さな行動が積み重なり、「人を大切にする都市」というイメージを形づくっているといえます。
大気汚染から青空へ 人中心の環境政策
マヒヤさんが中国の都市ガバナンスで特に評価しているもう一つの点が、大気汚染とのたたかいです。北京に最初に来たときには、スモッグが大きな問題になっていたといいます。
しかし、現在では青い空が当たり前の光景になったと感じているそうです。その背景には、環境に配慮しつつ人々の健康や生活の質を重視した、一連の人中心の政策があると見ています。
彼女の目には、
- 市民の健康を守ることを優先する姿勢
- 大気汚染に対する不安や苦情に応えようとする取り組み
- 経済発展と環境保護の両立を目指す方向性
といった点が、人を中心に据えた都市ガバナンスの具体的な表れとして映っているといえるでしょう。
人を中心に据えた都市ガバナンスから考えること
2024年の北京フォーラムが掲げた「人を中心にした都市ガバナンスの現代化」というテーマは、北京だけでなく、世界のどの都市にも共通する課題を投げかけています。市民からの苦情や声に素早く対応する仕組みを整えることは、行政への信頼を高め、都市の持続可能性を支える重要な要素です。
マヒヤさんの体験から見えるのは、その仕組みが単なる制度や技術だけではなく、日々の人間関係や、環境を良くしようとする姿勢と結びついているということです。フォーラムで議論される抽象的なテーマが、留学生の生活実感としてどう表れているのか――そこに、国際ニュースとしての北京を読むヒントがあります。
読者のみなさんの暮らす都市では、どのような場面で「人を中心にした」視点が感じられるでしょうか。北京での一人の留学生の視点をきっかけに、自分たちの都市ガバナンスについても考えてみるタイミングかもしれません。
Reference(s):
We Talk: Iranian student values Beijing's people-centered governance
cgtn.com








